各話

第39話「聖夜　リンリン→恋の非常ベル」

クリスマスが近づいた。
カップルのはずなのにそれっぽい振る舞いをあまり見せない蘭に
タツキチは不安がいっぱい。
そこへマミリンのきつい言葉をかけられタツキチは早とちりして、
蘭をあきらめ町田に帰ろうとする・・

一見本編に関係なさそうな事件や出来事が
冒頭にちょこっとあって、
その出来事がクライマックスで本編と合流するという展開が
ここ最近パターン化されてきてて、
これまでは面白かったのですが、
今回のは猿に似ている風貌のタツキチが猿と心を通じ合わすことができた
という展開にかなり無理矢理っぽいものが感じられて
今ひとつという感じでした。

そんな中、猿を追跡する流れの中での
大和と美由のラブストーリー映画風のプレゼント交換が
一際印象的で面白かったです。

それにしても裕也（２位）くんは、
マミリンにつかまったばかりか、
早とちりして落ち込むタツキチや
蘭のことを好きらしい乙幡を気遣ったりと、
苦労ばかりさせられてるのが涙をさそいますね(笑)

第40話「蘭ぴょん　クラクラ→沙夜になる?!」

沙夜がご機嫌斜め。新年に父からもらったお年玉が蘭と比べて格段に少なかったのだ。
母・蘭と渋谷に繰り出した沙夜は路地裏で怪しい猫（の着ぐるみ？）から
福袋を購入する。だが中身はただのサッカーボールだった。
あざ笑う蘭の顔に向かって沙夜がそのボールをぶつけると、跳ね返って沙夜の顔にも当たる。
よろよろと起きあがる二人だが。なんと二人の人格が入れ替わっていた・・。

いわゆる「転校生」ネタ。漫画・アニメでは嫌というほどお目にかかるネタです。
しかし、いけません。
こういうネタでは元々のキャラの声優が相手の人格を演じる
（心の声は元の声優）のが「基本」でしょう。
そうすることで「声優」ならではの面白さを楽しめるのに、
声優まで入れ替わってしまっては面白さが激減です。

ということでストーリー的な出来はイマイチ。
「中坊デカ」「渋谷ナンバーワンギャル」というお互いの理解を
お互いが深めるという展開もどうでもよかったです。
すったもんだの末、沙夜が欲しがっていたＤＶＤを手に入れるのと、
乙幡と裕也まで入れ替わってしまうというオチは
なかなか良かったと思います。

今回は作画が非常に良かったです。
基本的な表情もバッチリ描けてましたし、
人格が入れ替わったときの二人の「憂い」がこもった表情は
感じがよく出てました。

第41話「渋谷戦士　ナゾナゾ→マルキュームーン」

相も変わらず渋谷のカリスマギャル＆蘭への復讐に燃えるカスミ。
今回も蘭にちょっかいを出す作戦を試みたものの、
逆にガングロトリオに追いかけられる始末。
「東京ハンズ」のパーティグッズのコスプレ衣装を急遽購入したカスミは、
コスプレ変装して逃亡する道中、偶然にも街の人を助けまくる。街はその話題でもちきり。
「渋谷戦士マルキュームーン」として晴れてカリスマギャルの座を手にしたはずのカスミだが、
懸賞金目当てのニセモノが多発し自分であることを証明できない・・。

カスミのお話としては今までで一番の出来でしょう。
何より構成が良かったです。
中西先生・中坊デカトリオ・ガングロトリオと、
サブキャラたちをうまく話に絡めてましたし、
蘭が変身する羽目になるという展開も不自然さがありませんでした。

難をあげれば絵的なクオリティが下がってたというところ。
前回のクオリティとの組み合わせだったら言うことは無かったのですが。

今回もカツアゲ野郎を仕留めるのに「ダブル厚底クラッシュ」が登場。
最近はこれが出るのが楽しみです。

第42話「泰三　ノリノリ→警官養成プロジェクト」

家の物置を整理していた泰三は「○秘」と書かれた古いノートを見つけた。
それは小学生だったころの蘭を警察官に養成するするためのプログラムだった。
ちょうどそこへやってきた蘭と一緒に当時を思い出す泰三。
小学生の頃の蘭は警察官を目指し、泰三の無茶なプログラムに素直に従っていた。
やがてプログラムはエスカレートしていき・・。

全編通じて馬鹿馬鹿しいお話のオンパレードでしたが、
「小銭を落とした」と騒ぐ刑事に「見れば分かるじゃん」と言わせたり、
「最終試練」で怪しげな挿入歌を入れたりと、
味のある小技が随所にみられ楽しく見ることができました。
「試練」のときの刑事と警官の「演技」も「嫌々ながら」という感じがでてました。
最後、当時のことが蘭にバレ、蘭が泰三を追いかけ回してチャンチャン、
「ああ終わったな」と思うところに「ワルモノ注意」のシールを写す
というオチ（しかも最初のカットにちゃんと貼ってある）
などセンスがよかったと思います。

今回は作画も申し分なかったです。
スタッフによってばらつきがあるみたいなのですが、
回想話にこの良い作画を持ってきたのは
ちょっと勿体ないような気もしました。