アニメコラム「超GALS! 寿蘭」
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アニメコラム集「超GALS!寿蘭」

各話

第31話 ウェルカム ウキウキ→開店!パームツリー
第32話 蘭ぴょん イライラ→新たなライバル?!
第33話 カスミ ムカムカ→リベンジ大作戦!
第34話 綾っぺ ウルウル→乙幡病
第35話 恋愛予報 モヤモヤ→乙幡 のち片瀬?!
第36話 温泉 ビバビバ→北の湯けむりギャル事件
第37話 秘密 バレバレ→マミリンの危機
第38話 ココロ ジンジン→乙幡の言葉
第39話 聖夜 リンリン→恋の非常ベル
第40話 蘭ぴょん クラクラ→沙夜になる?!
第41話 渋谷戦士 ナゾナゾ→マルキュームーン
第42話 泰三 ノリノリ→警官養成プロジェクト
第43話 純情 モジモジ→理恵の恋バナ
第44話 殉職 シクシク→お台場シャーク最後の日!
第45話 恋模様 イロイロ→バレンタインデー
第47話 カスミ ポカポカ→憧れのコート
第48話 ギャルバトル ガンガン→マミリン破局!?
第49話 傷心 ヒリヒリ→美由の帰る場所
第50話 恋の疑惑 ザワザワ→冷たい春風

第31話「ウェルカム ウキウキ→開店!パームツリー」

放映日2001年11月28日

今回は妙に顔のアップが多かった。
また目の描き込みに漫画的なくずし方が多く、その際作画も若干崩れていたように思う。
そういうところは良いとは思えなかった。個人的な好き嫌いが多少入るが

トワリンの過去や、客として来ていたおばあさんの存在が
伏線としてはってあったのは上手い演出だと思った。
ラスト、美由がアルバイトすることになるのも
前の話からのつながりをもたせてあり好感がもてた。

ギャク演出では、 「喫茶店パームツリー」の前にいた美由が、
中にいるらしきヤマト君が浮気してると思い怒鳴り込んだのだが、
勘違いだったと分かるところ。
シーンとしてはありふれているが、
「あ・・あ・・あ・・」チーン(赤面&頭に温泉マーク)
としたのが今までに見られない表現で非常に面白かった。
以上、笑いのポイントは上手く処理されていたし、
お話の進行は今回もテンポよくまとめられていたので、楽しくみることができた。

第32話「蘭ぴょん イライラ→新たなライバル?!」

放映日2001年11月4日

蘭たち3人が遊んでいたゲーセン。
そこで美由の鞄から携帯が盗まれた。
直後、蘭の携帯にその犯人らしき人物から
「カリスマ女子高生をやめろ」との脅迫が。
蘭たちは犯人探しをするが・・。

サブタイトルの「新たなライバル」というところから何だか嫌な予感がしてたんです。
今後、ライバルとのやりとりというお話に硬直化してしまうのは、
オムニバス形式を楽しみにしているものにとってはあまり面白い事ではありません。
それに「寿蘭」の一番の本筋は「蘭と乙幡と綾の三角関係」ですから(なかなか進展しませんが)、
そういう意味でも歓迎できません。
でもどうやら蘭のライバルとのやりとりは次もあるようで不安が募ります。

携帯を盗まれたというのに、
蘭たちの対応や犯人のその後の一連の行動が随分呑気だったのですが、
犯人が結局中坊だったということで一応は納得しました。
でも今時中坊でも人によったら何するか分からないのでは・
・ とも思いましたけど。
携帯を盗まれたら、とりあえず使用停止の処置を講じましょう(笑)

あと、中坊が妹の所在をリアルタイムで捕らえていて、
一方、美由と綾がその行動を一発で予測していた、
という攻防は「すごい」の一言につきますね(笑)

第33話「カスミ ムカムカ→リベンジ大作戦!」

放映日2001年11月11日

容姿も性格もそれには程遠いため、誰にも相手にしてもらえないカスミ。
渋谷のカリスマギャルになりたいカスミが、
現カリスマギャルの蘭を追い落とすため
様々な策をろうするが・・。

う〜ん、やはり悪い予感の通りになりました(^_^;)
誰にも相手にしてもらえない容姿・性格のカスミが
カリスマギャルを目指すという設定。
いかにも無謀っぽいその設定に踏み込んだまではいいとしても、
マミのように蘭のライバルとしてそれなりに納得できる存在ではないので、
作品にうまく溶け込んでないような気がします。

あの設定から、カスミのリベンジにほぼ一話を費やすのは
あまりにも非現実的・漫画的という感じていかにも無理っぽく、
見ていて興ざめしてしまいました。

今回の話を見てみても、
物語全体としての話の中心はむしろ綾にあるのですから、
もう少しそちらの描写に重きをおくべきではなかったでしょうか。

おそらくカスミは今後も折りにつけ登場し、
今回は登場しなかったマミの代わりという位置づけとなるのかもしれませんが、
あくまでアクセント程度に押さえないと面白くないと思います。
ひょっとしたらサイドストーリーとしてカスミの成長もあるのでしょうか。
うまくやってくれるのなら、それなりに楽しみではあります。

あと細かいところで気になったのは、
綾と乙幡のマジモードのところ。等身が上がりすぎです。まるで別のアニメを見てるよう・・。

タッチで逆に良かったのは、カスミの妄想で、蘭とタツキチの別れ話(映画風)の
ちょっとリアルタッチだったところ。
これはギャグとして成り立っていたと思います。

それと綾のため息の効果音は変わってて面白かったです。

第34話「綾っぺ ウルウル→乙幡病」

放映日2001年11月18日

「義理でつきあってくれなくていい」と啖呵をきってはみたものの、
その後音沙汰のない乙幡の態度に悩む綾。
その時、綾の前に現れたのは同級生のカタセ。
カタセは綾に気があるようで、
まんざらではなさそうな綾だが、やはり乙幡が気になる。
そして学校は文化祭に突入・・。

ほぼ全編を通じて、ギャグタッチを多用せず、
通常の等身大で描いていたのは、
シリアスを強調したかったのかどうかは分からなかったですが、
安易にギャグタッチに逃げない、という意味で良かった点だとは思います。
あとカスミのポジションも気にならない程度に納まったように思います。

でも作画も含めた演出面でこれといって特筆すべき点が見いだせませんでした。
ただ淡々とストーリーを消化していったという感じです。
もう少し綾の心理描写のところで盛り上げてもよかったのではと思います。

カラオケの「ボクらはモグラ」は
本当にありそうな曲調にきちんと作ってあったのが、笑えました。

( 更新:2001年11月23日 文責:ごま )
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