アニメコラム「FF:U」3

アニメコラム集「FF:U」3

各話

第5話 シド
第6話 氣現術
第7話 地下鉄
第8話 ソイル
第9話 オスカー
第10話 屋敷
第11話 シエル
第12話 フングス
第13話 メテオ
第14話 オメガ
第15話 ジェーン
第16話 気現獣
第17話 カエル ちっちゃなだいぼうけん
第18話 魔道士 きりとくものたいけつ
第19話 アイ クリアとのであい
第20話 ユウ ガウディウムのひみつ
第21話 サボテン さまよえるうみ
第22話 モーグリ なつかしいおもいで
第23話 テロス とびみずをめざして

第13話「メテオ いまわしききおく」

放映日2001年12月25日

フングスに苦戦する「風」。
ユウの提案で、その戦いを見届けようとしたばかりに、
アイ・ユウ・チョコボはフングスに捕まってしまう。
リサと「風」はキノコに包み込まれる。
絶対絶命のピンチに魔剣士「雲」が現れる。
かつて何らかの関係にあったような二人だが、
何故かここで「雲」は戦いを挑み・・

結果的には「新しい召喚獣を出したら倒せた」になってしまいました。
そこにたどりつくまでがまあ納得のいく流れだったので、
それほど不満はありませんでしたが、
やはり前回の召喚獣が「ふさわしくなかった」理由に
説得力をもたせて欲しかったです。

話の展開としては、
ユウ達がつかまってしまったり、
「フングスの過去」「風と雲の過去」「風が魔銃を自由にうてない理由」
「伯爵側を裏切るような雲の行動」「風=アンリミテッド」
などなど伏線がてんこ盛りで、
飽きさせずに「風」が魔銃を打つシーンまでたどりつけたと思います。
ただし、個々の伏線は要素が少なすぎて予想の予の字もできず、
もう少し何か見る側に予想させる要素を盛り込んで欲しかったです。

絵的にももっと動きが欲しかったです。
特に風と雲が戦うところでそれぞれ1カットで済ます(カットそのものを動かす)ところは、
動きそのものもよく分からず無意味でした。

第14話「オメガ さいかいとたびだち」

放映日2002年1月8日

フングスとの戦いは終わった。 燃えさかる炎を遠くに見ながら、みんなの生存を確かめあうリサ達。
地下鉄に乗り脱出をはかるが、またしても現れたオメガによって地下鉄は破壊された。
雪山に放り出されるリサたちは偶然シドたちの組織と再会。
一方伯爵はフングスの死を悲しむこともなく、
野望のためオメガ収集を四凱将に改めて指示。

時折はさまれる回想シーンや穏やかな曲調のBGMにより、
雰囲気的には総集編のように進行していました。
なので、これといって特筆するようなところもなかったですが、
シドとの再会でRPGらしい「お使い」がでてきたので、
これまでの行き当たりばったり(リサたちの行動)ではない
今後の展開に期待がもてます。

伯爵がニヤリとするところが前回の使いまわしだったのは
ちょっといただけませんでした。

第15話「ジェーン うごきだすうみパズル」

放映日2002年1月15日

シドやナーブたちの反抗組織コモディーンは、
潜航艇「ジェーン」で「飛び水」があるという海の果てテロスに向かう。
同行するリサ・アイ・ユウたち。
伯爵側は海の魔人ピストを差し向ける。
ピストは長い時をかけて作り上げたという海パズルの中に潜航艇を閉じこめた。
ピストの出すゲームをクリアできないと脱出できないばかりか、
混沌に飲み込まれてしまう・・。

お話は次回に続くのでストーリー的には特に感想はなし。
海パズルでの攻防に期待します。

ひとり置き去りにされた「風」がどうやって合流
或いは再び現れるのかと思っていたら、
海の中を溺れているとは・・
いつにもまして唐突な登場に苦笑。

コモディーンのメンバーが吹き矢の練習をしていたのは、
魚雷を発射するためというのが無茶苦茶ではありますが、
ちょっと面白かったです。

第16話「気現獣 えがおのむこうに」

放映日2002年1月22日

ピストの「海パズル」。その六面体の空間の中に閉じこめられた潜航艇ジェーン。
ピストの繰り出すゲームをクリアしていかないと脱出できないという。
第一の刺客として美しい顔をもつ巨大な怪物が現れた。
怪物は3人の挑戦者を要求し、各3問出題される問題に正解できたら助けてやる、と言う。
ナーヴ、ミィレス、リサの3人が挑戦するが、
出されたのは意地悪な問題ばかりでナーヴ、ミィレスともに敗れる。
最後の挑戦者のリサの問題も難しく、リサは苦し紛れの「作り笑顔」で時間を稼ごうとするが・・。

リサ達と怪物の「とんち問題」の真っ向勝負で一休さんのような対決が見られるかと思いきや、
その問題は全て「どう答えても不正解にされるインチキ問題」ばかりで、肩すかしを食らった感じ。
解答に四苦八苦するナーヴと勝ち誇る怪物の対比に
面白い雰囲気が醸し出されていたので、展開そのものは良かったです。

しかし、ナーヴ、ミィレスが敗れたときのリサ達の感情描写はお粗末で頂けませんでした。
仮にも人が水状に変化してしまったということは死を意味するわけですから、
それ相応の反応をさせるべきではなかったでしょうか。
即ち「アニメ」という非現実世界の中で、現実ぽく見せなくてはならないのに、
そうなっていなくて非現実的なままだということです。
命の扱い方が軽いというか、
物語を構成するパーツとしか考えてないような配慮のなさが、
今回をはじめ随所に見られるのは残念に思います。

もう一つの見所はリサの「作り笑顔」。これまで何度か伏線を張られていました。
今回ミィレスや怪物にそれを指摘されたことで、
「作り笑顔」に関するリサの過去が描写されるのですが、
その割にはラストでリサが「本当の笑顔」に至るまでの心境の変化の描写に乏しく、
何が何だかよく分かりませんでした。
せっかくこれまでしつこく張ってきた伏線が勿体なかったと思います。
ついでに言うとこの時のリサの命の扱い方も軽かったですね。
命を賭して攻撃に転じるのですからもっと盛り上げるべきではなかったでしょうか

( 更新:2002年1月30日 文責:ごま )