『ふぉうちゅんドッグす』第21〜27話のごまの「アニメ批評日記」-アニメ討論室
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ごまの「アニメ批評日記」

『ふぉうちゅんドッグす』

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更新:2003-01-13

01.20 第28話「駅前のリキュー」

駅前で帰らぬ主人を待ち続ける秋田犬リキューとフレディー達が出会う、という話。
忠犬ハチ公的設定に「本当の事を教えるのは本人の為か否か」というベタな要素での展開。
フレディーが土佐犬リョーマとの一時を回想して、
待ち続けるリキューに帰らぬ主人との絆を見るという描写が良かったです。
最後はさながら銀河鉄道の夜で映像は悪くなかったですが、
フレディーやドッチにも見えているという演出がくどかったのが気になりました。

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01.09 第27話「コッコの宝物」

コッコが元の家族達と再会する、という話。
コッコが元いた街にやってきたという状況で徐々に強まるコッコの家族への想いを、
フレディー達による鬼ごっこや海辺での戯れ、という何気ないシーンのなかで上手く描けていたと思います。
人間との絆についてやりとりするコッコとフレディーとの会話における、
フレディーの「どうして○○なんですか?」という少し投げやりな話し方は、フレディーらしさが出ていて良かったです。
ドッチも今回は人情味あふれるところを見せていました。
ただこのドッチとコッコのやりとりを含め、今回キャラの擬人化がしつこかったように思います。
あと、コッコが家族と再会し道路の真ん中で抱擁を交わすーンでは、
道行く車が止まってくれているという演出がされていたのですが、さり気なさ過ぎてもったいないような気がしました。
コッコの張り紙をフレディー達が見つける前にさり気なく見せていたのは、良い感じでした。

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01.07 第26話「私って○○だったの!?」

とても優しいが皮膚が極端にたるんでいるサー・ペイ犬のとみこ姫が率いる3匹の犬と出会う、という話。
首輪と無人の屋敷、とみこ姫達の様子から「帰ってこない主人」という状況を無言で描写しているのは上手いやり方だと思います。
そうして過酷な状況を先に印象づけておくことで、とみこ姫たちが芸をして餌を得るという行動にも嘘臭さを感じにくくさせていました。
とみこ姫に想われているかに見えたドッチは、とみこ姫を終始毛嫌いしてて最後も半ば投げやりに去っていきますが、
「根は悪くない」というドッチの性格から逸脱していて後味も悪くなってしまい残念でした。
特にとみこ姫をアイリに「譲る」ところは、最初から勝負を投げるのではなく本気のように演技して負ける、
という展開にした方がドッチらしくて後味も良くなったと思います。
サー・ペイ犬は実際見たことがありませんが、
本編の描写は皮膚のたるみを描きつつも、性格ゆえのかわいらしさがよく描けていたと思います。

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12.28 第25話「天才犬、ジャッキー」

フレディー達が、サーカス一座からはぐれたジャックラッセルテリア犬ジャッキーと出会う、という話。
ジャッキーの正体が何かという謎解き(といっても想像はつくのですが)を楽しむ構成でした。
世間知らずなところ、ドアノブの開閉ができるところ、「家が動く」発言、ジャンプ力があるところ等々、
野良犬2匹組からの逃走劇に謎解き要素を上手く絡めていて、退屈させませんでした。
野良犬2匹組はコロコローネの時にも別の犬で出てきましたが、憎めないキャラに仕上げているところが好印象。

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12.21 第24話「ネコに恋したゼンジー」

ペルシャ猫に想いを寄せるピキニーズ犬ゼンジーにフレディー達が協力する、という話。
大筋は、ゼンジーの恋の行方をフレディー達が目の当たりにするというもので、
禁断の恋ということで結末が予め分かるコミカルな雰囲気のなか、
「勇気とは?」「障害があると却って燃えるのは何故?」とフレディーの子供ぶりやドッチとコッコの恋談義など、
フレディーたちの姿もしっかり描いてあって楽しめました。
意味ありげな表情を浮かべたカラスが、仲間をつれて復讐にくるところまで、
台詞なしで見せていたのはセンスのいい演出でしたが、
ゼンジーにくどくど説明させてしまったのはどうだったでしょうか。
ふられたゼンジーの「レイナの姿が遠ざかる」が心象描写に見せかけて、実は屋根を滑り落ちていたという仕掛けは面白かったです。

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12.13 第23話「最高のパートナー」

病気のポロンが死んでしまい、マックスがジムを不信になる、という話。
マックスのジムへの信頼感を一度リセットし、逃がしたマルコの危機を救うジムの姿を見て信頼を取り戻すという構成。
フレディー達とお別れする話として程良いドラマチックな話だったと思います。
別れのシーンはドッチの「別の道を行くんだ」をはじめベタな演出ではありましたが、
これまでに積み上げてきた四匹の旅の過程という重みもあり、描写そのもの以上に受け手は盛り上がれたと思います。
惜しかったのはマックスのジムへの不信感が唐突に感じられたこと。
もう少しじっくり感情の変化を描いて欲しかったです。

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12.06 第22話「出逢い」

フレディーが低体温で倒れる吹雪のなか、獣医のジムと出会う、という話。
今回はマックスがメインの話。
フレディーの為に動き回ったり病気の犬の話し相手となったりと、マックスの優しさが見どころになっていました。
いつも「お腹すいた〜」とか間抜けなことばかり言っていますが、
ポッチの家に居候したとき(第16・17話)にも優しさの片鱗は見せていますし、
元飼い犬(第8話)ということが獣医の気持ちを瞬時に察する頭の良さの説明にもなっていて、
これまでの話が十分生かされたように思います。

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12.02 第21話「ユーピーって誰?」

雷をさけて入った屋敷で機械仕掛けの犬と出会う、という話。
オープニング映像に出ていたので予定の登場ということなのでしょうが、
フレディー達犬が、機械仕掛けの犬に人格(?)を感じてしまうというコンセプト自体が、
この作品にあってないような気がするのは私だけでしょうか。
なのであまり良い印象はなし。
コッコとドッチが段々といい感じになってきているところが描写されているところは良かったです。

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作成:2002-12-03 文責:ごま(goma)
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