『東京ミュウミュウ』第9話〜第17話ごまの「アニメ批評日記」-アニメ討論室

ごまの「アニメ批評日記」

「東京ミュウミュウ」 作品データ

08.02 第17話「蒼の騎士!おまえは俺が守る!!」

いちごが風邪をひいてデートがお流れになった挙げ句、キッシュに襲われて大ピンチ、という話。
学校での友達との会話で、喫茶店での青山との会話で、
デートの日取りが決まった後のカフェミュウミュウでと、
青山との初デートに舞い上がるいちごの馬鹿っぷりが面白かったです。
いちごに対する白金の「気をつけろ」という短い台詞を
赤坂が「『いざというときは俺が守ってやる』という決意の表れのようですね」
と意訳するところに馬鹿受けしたのですが、蒼の騎士の正体を匂わせる伏線でもあったようです。
最後に登場する蒼の騎士は声がそのまんま○○ですが、髪型や髪の色は○○で、
これはキメラアニマ同様、二人の合体ということなのかもしれません。

07.22 第16話「れたすの恋、一途な思いは図書館で」

れたすの初恋のはじまりから失恋まで、という話。
れたすの異変に感づいた他の4人がれたすを問いつめたり、
その動向を気にしてあれやこれや言うシーンが面白いです。
最初に問いつめるシーンで、れたすの後ろ姿に他の4人が入れ替わりで台詞をいうところは、
枚数の割りに印象的になっていました。
欲をいえば、れたすが弁当をもって図書館にいくところで、
他の4人がれたすを尾行しようとするコミカルな描写あればなお良かったです。

07.15 第15話「小さな勇者、マシャ命がけの友情」

いちごたちの不用意な一言がきっかけとなって、マシャが敵の手に囚われる、という話。
マシャが囚われるところのバトルシーンが妙にコミカルだったのは、
マシャが戦う姿に感じる違和感を緩和しようということでしょうか。
それはいいとしても、いちごたちの会話が原因というのは展開が強引でした。
もっと前の話から「マシャは戦わない」という冗談半分のからかいで
伏線を張っておくなどすれば、マシャといちごたちの仲も微妙に変わる弊害はあるも、
本編よりは自然な展開になります。
今回は作画面が非常に良かったです。
作画そのものもシリーズ屈指の美しさでしたし、
戦闘シーンでもよく動いていました。

07.08 第14話「赤坂の秘密、切ない恋の物語」

敵のキッシュにライバル関係にある仲間、パイとタルトが登場。一方、赤坂の過去が、という話。
パイとタルトが登場したところでは、キッシュの方の苦悩も描かれるかと期待したのですが、
先に進んでみれば、いちごが赤坂のかつての恋の相手と偶然知り合うという展開に
重点が移ってしまい何だかガッカリです。
そして赤坂が実は極々普通の人間として描かれているところにもショックを受けました。
もっと何か能力を持っている、すごい人だと思っていたのに・・。
しかも別れが元でケーキ職人になったという「コペルニクス的転身」を晒された挙げ句、
元恋人の誕生日に一心不乱にケーキを作る姿・・
その一方で元恋人はというと、バレンタインデーや誕生日に異常な執着心を見せたり、
とこちらも負けず劣らずの変人ぶりを見せます。
作り手はこれでいったい何がやりたかったのでしょうか? 実は笑いのネタ?
と気分は盛り下がる一方でしたが、
回想シーンを使って、ストーリーを順序だてて進ませているところや、
最後がハッピーエンドで安直に済まさなかったところだけは評価できると思います。

07.02 第13話「すれ違う心、狙われた青山くん」

青山くんに正体がバレたと思いこみ、余所余所しくしてしまういちご、という話。
前回たった一話見逃しただけなのに、青山くんがいちごのことを呼び捨てにしている。
この展開の早さは一体?? てっきり4クール作品かと思っていたのですが、
実は2クールとか。或いは、それであわよくば新シリーズで更に2クールという作戦なのでしょうか。
それは置いておくにしても展開が早いです。
もっとこの二人の恋の行く末を腰据えてやってほしいと思うのは自分だけでしょうか。
そういう理由からか、二人が大ピンチに陥ってもどうも感情移入できず盛り上がれません。
いちごを狙うキッシュの描写は今回も楽しませてくれましたが、
今回は攻撃一辺倒だったのでまあまあの印象。
それでも今回は「正体がバレた、バレない」という微妙な展開を
二人のラブストーリーに絡めていたので、いつもよりは面白かったです。
今のところ、ミュウミュウたち5人(もしくはその中の誰か)より、
この二人にスポットを当てた話の方が面白くなるという傾向を感じます。

06.19 第11話「信じる心、五人そろって東京ミュウミュウ」

紆余曲折をへて、孤高を貫いていたざくろが仲間になるという話。
個人的には、もうしばらく孤高路線で行って欲しかったです。
こんなに早く5人集合して大丈夫? といらぬ心配をしてみたり。
キッシュがミュウたちを襲うもいちごには手を出そうとしないところが新鮮。
ここ、もっと強調すれば独自色が強まると思います。

06.11 第10話「最後の仲間、まぼろしの一匹狼」

オーディションの最中に仲間であることを確かめようとするみんと。
いくらなんでも場をわきまえてないし、
周りに人がいることを考えたら軽率な行動だと思います。
あと、ざくろに否定されたみんと、ショック受けすぎ(笑)
ざくろの存在は、ひねた言い方をすればウラヌス・ネプチューンなんでしょうが、
アクセントになっていていいと思います。
作画は妙なリアルタッチが逆に違和感を感じるところもありましたが、
良かった方だと思います。
ぷりんの切り絵シーンはあまり見られないアイデア(笑点か?)で結構笑えました。

06.04 第9話「愛しのお兄さま、思いでは写真のなかに」

お金持ちの令嬢ミントにスポットをあてた話。
キャラの内面を描いておくのは必要なことだと思いますけど、
お金持ちの家庭で厳格に育てられた故に、忙しくて会う暇がないというのは、
設定として使い古されてて、それだけで気分が萎えてしまいます。
ミントの背丈にあった子供っぽさが見られたのが今回の良さでしょうか。
ところでいちごと青山くん、いつのまに仲が進展してるの?

( 文責:ごま )