前半は、デパートの店員のセールストークを回避する、という話。
冒頭のスーパーのシーンで、インド人の試食販売員に勧められるままに、
自身は「辛すぎる」と思ったカレーを買ってしまうという母の描写が伏線としてよく利いています。
メインのデパートのシーンでは、
時にはアドバイス、時には応援、と水島さんの存在を効果的に使って話を盛り上げています。
這々の体で逃げ出す映像は使い回しですが、
繰り返しの面白さとなっていて上手い演出だと思いました。
後半は、長電話をするみかん対母の醜い争い、という話。
母の得体の知れぬ迫力、あっさり戦いに終止符を打ってしまう父、
というキャラクター描写は面白かったです。
前半は、母が自分が手に取った重さの間隔の正確さにこだわる、という話。
特筆は冒頭の総菜の量り売り。
重さではどの料理、どの食材がお得かという共感できる要素から切り出して、
モヤシで増量を図ったり、汁をすてたりとエスカレートしていく展開が面白かったです。
後半は、食べる前にいちいち匂いをかぐといった奇行の数々を見せるユズの同級生、という話。
数あるネタのひとつとしてはこういうのもアリなのでしょうが、
このような奇行はフィクションだとどうしても嘘っぽくなりますし、
笑えるネタというわけでもないので何とも言いづらいです。