前半は、新田にカレシがいるということへのベア研一同の驚き、という話。
初めてカレシに遭遇したときのみかんの数カットが面白かったです。
驚き、羨望、嫉妬など、みかんの複雑な心の内が上手く表現できていました。
後半は、母によってくじ運がいいと決めつけられたユズが福引にかり出される、という話。
ユズやみかんの名前を騙って出した懸賞はがきの結果や、レターセット当選という大したことのない実績
などをくじ運の根拠にする母の強引な論理が面白かったです。
それによって母のキャラクターと、それに翻弄されるユズという構図が描けていたと思います。
ただ、どちらもオチのあたりは盛り上がりが今ひとつでした。
前半は、とっておきのドレッシングを賞味期限まで使わない、といった母のもったいぶる習性を描く、という話。
繰り広げられるネタのそれぞれは面白いのですが、原作をそのまま踏襲したという感じでアニメ的な印象はなし。
後半は、確認するというテーマで会話しているつもりが話がそれていく、という話。
ありがちな中年主婦たちのたわいのない会話を描いているのですが、
実力派の声優を揃えているだけあって会話を聞いてるだけでも笑えます。特に水島さんの笑い声が最高に面白いです。
ちらかった自宅で、廊下の本を隠す母の足の動きは面白かったです。
前半は、ユズと藤野の学校生活の一コマ、という話。
数学の時間に遅刻するまでと、英語の時間の二部構成になっていて、
一部ではおふざけがエスカレートしていくところをコミカルに、二部では美しい友情のようなものが描かれます。
二部の方、原作では先生の軽はずみな発言が生徒を傷つけている、という部分が割と強調されているのですが、
アニメの方ではユズの優しさの方を選択したというところでしょうか。
あまりシリアスなものにはしたくないというのが作り手の意向なのでしょう。
であるならば、一部の話と一緒にしたのは正解だといえます。
後半は、大事なことをその場ではなく、後からいう母によってみんなが困らされる、という話。
母の視点で見ると身に覚えのある人にとってはそれなりに面白いのでしょうが、
みかん側から見ると単にネタを羅列しただけに見えてしまいます。
こぼれた紅茶、切った爪などネタそのものはリアルだったのですが、
それだけに「母の特異なキャラクター」というフィルターが感じられず、
普通の「あるあるネタ」になってしまったのが面白味を欠いた要因だったと思います。
前半は、父と母が「いつもの」ドライブに行く、という話。
カーナビを買う前も買った後も夫婦の駄目っぷりは変わらず、というのが基本構成で、
「父は標識無知、判断力不足」「母はナビゲータの能力不足」でどっちもどっち、という演出意図のようでしたが、
母の駄目っぷりばかりが強調されて感じにくかったです。
父のリアクションは面白かったですし、「あたしンち」的にはいいのかもしれませんが。
時折挿入される留守番のみかんとユズはテンポを悪くしただけで悪印象。
後半は、母が去年買ってしまった「使い捨てカイロ」の置き場所が思い出せない、という話。
表現が大げさではありましたが、思い出せそうで思い出せない描写に「あるある感」がよく出ていました。
バスがきたために思考が断片化してしまったところの描写は上手くできていて笑えました。
放送を見逃してしまいました・・・。
前半は、ユズヒコの級友による勝手な想像でみかんが話題にされる、という話。
友達の間で盛り上がり「さあこれから、その実態が・・」と思いきや、辞書返して終わりというオチにガッカリです。
みかんが「ボインねーちゃん」と言われていることを知り、自分の胸を見るところの絵は面白かったです。
後半は、母が地獄耳だということが家族の話題になる、という話。
運送屋、新聞配達、宅配ピザ・・と母の地獄耳と聞き分けが驚異的であることが列挙されただけの話で、
そこからの捻りがありませんでした。
オマケの「一人一個の品」や「試供品」のネタは面白かったです。
積極的な後輩の新田がみんなを動かした、みかんの所属するテディベア研究会の文化祭、という話。
みかんを含める4人が新田に突き動かされるまでを描いた前半は、
「自身の結婚式に使うスライド写真の題材に」というオチへの伏線があるも、
あとは弱小文化部にありそうな風景というだけで作品的には疑問。
後半は、ぬいぐるみの裁縫に恐るべきスピードを披露する母や、
熊のぬいぐるみにおける、やる気なさげなみかんとハッスルしまくりの新田の対比など、
ネタとしても映像としても楽しめる出来でした。