ヒカリアンXを利用したシルバーエクスプレスの作戦が進行し日本が壊滅の危機に、という話。
ガルーダ販促話も大詰め。
作戦から体よく閉め出されて旅行していたブラックたちが、
偶然先行していたミナヨたちとスターが作戦中の場所で合流する、
という展開が次回にどれほど生かされるのかが楽しみです。
前半は、空港見学に行くも怪我したスチュワーデス・理穂の代わりに仕事をさせられるケンタ、ウエスト、ライナー、という話。
後半は、つながれた手錠が外れなくなったウエストとブラックが野山をさまよううち獣と化す、という話。
どちらも最初の方でオチが見えてしまうという内容で、展開にも特に捻ったものはなかったのですが、
終始下らないネタを垂れ流していて力を抜いて楽しむことができました。
展開そのものは一応色々なネタを盛り込んだ前半の方が面白いと言えるでしょうか。
後半では、「温泉饅頭怖い」というネタが放映済みの話とリンクしているのが良かったです。
前半は、ホウキが折れたE4のために福引で新たなホウキを手に入れようとする、という話。
3等のゴールデンホウキが欲しいのに何故か1等ばかり当たってしまう、価値観の逆転というパターン。
海岸を恋人風にホウキと走るE4、たわし1005年分、禁断症状、とコテコテの展開で畳みかけた最後を、
ドクターの大がかりな「抽選器透視マシン」でオチにつなげる、ある意味型どおりの展開で楽しめました。
後半は、ブラックが先生に扮して子供達を嫌〜な気持ちにさせようとする、という話。
こちらもブラックが頑張れば頑張るほど、子供達に慕われるという逆転のパターン。
同じ展開で進む授業にこれといった点がなくて今ひとつな印象。
あっさり終わってしまったドジラス&ウッカリーとブラックの師弟対決という構図は良かったので、
ここのところをもう少し膨らませて欲しいと思いました。
怪獣が暴れているという海竜島にJHR一行が調査にやってきた、という話。
ゴジラやモスラという怪獣映画のパロディに、ヒカリアンとブラッチャーを上手く絡ませていました。
暴れるガッジーラが実は食べ物欲しさのブラック一味の仕業であったこと、
そのメカガッジーラのチープな作りなどで、本作らしい笑いに仕上がっています。
本物のガッジーラが現れてブラック一味を蹴散らすというオチは丸分かりでしたが、
偽ガッジーラをひと踏みにしてしまう程の巨大にしたのは予想を上回るいいアイデアで良かったです。
ただ、ブラックが飛ばされるところや自身が海に戻るところで、
海竜の全体像を見せてしまったのはせっかく演出した巨大感を台無しにしてしまうミス。
これでは太陽が曇るところや尻尾だけが見えてるというセンスのいい演出がもったいないです。
身体の一部だけを見せる方法を徹底すべきでした。
ユリ&マリが「東京人ゲット」と、ケンタに異常な執着心を見せるところや、
「なんだあのドッペルゲンガーは」「それ三拍子です」など下らない台詞がさり気なく散りばめられているところなど、
最初から最後まで笑える作りになっていて「これぞヒカリアン」という所を堪能できました。
覚醒したヒカリアンXがウエスト達の仲間になったと思いきや、スターによってもう一つの覚醒をさせられる、という話。
これまで本欄では「ガルーダ販促話」と断じていたシリアス話ですが、今回はそれを払拭させる屈指の出来。
ヒカリアンXの動向に惹きつけられて最後まで見ることができました。
味方になったはずのXが悪の覚醒をして再びウエスト達の敵にまわるか、という本編に、
ブランコを局面の転換に効果的に使う演出で、練り込まれた構想を感じさせます。
ケンタとXがブランコで遊ぶシーン(1回目のブランコカット)の最後に舞う木の葉が、
ガルーダがブランコ横に立ちつくすラストシーンにも舞っています。
ケンタの寂しさを示すともに、Xと遊ぶシーンを思い起こさせる細かい演出。
暴走する宇宙船を停止させようとする「スターに騙されているブラック」や、
前半から後半のはじめにかけてのギャグ演出もあって、通常回(ギャグ)との整合性もきっちりとられています。
個人的にはギャグ話の方が好きなのですが、ここまで作り込んでくれれば文句なしです。
前半は、エビの天ぷらのしっぽを大事にするブラックが、エビ天軍団を組織して人類に復讐する、という話。
軍団を組織し、スグルの就寝中を回りくどいやり方で襲うところ辺りが最高に盛り上がったのですが、その後の展開が今ひとつ。
軍団にクーデターを起こされブラックが被害者側に回る、という変化球的展開は本作では何度も使っていて面白味に欠けました。
むしろスグルを襲ったやり方をエスカレートさせていくシリーズ初期に見られた手法の方が面白くなったと思います。
後半は、ブラックが偶然手に入れた宝箱をめぐる攻防、という話。
サブタイトルにある通り主役そっちのけでバトルする巨大ロボをはじめ、全編パロディネタ満載だったのですが、
メインとおぼしきロボットシーンよりも、むしろそこに至るまでの展開がハイテンションで面白かったです。
ソノカのジャイアンネタに対するドジラス・ウッカリーのツッコミや、
やたら前フリの長い(しかもドカベンネタが入る)ラグビーネタなど大笑いさせてくれました。
対してロボットシーンの方は笑いの要素がパロディそのものしかなくて逆に興ざめでした。
前半は、クリスマスに思い出のあるブラックがサンタを信じない子供達に余計なお節介を焼く、という話。
サンタさん2号(ブラックのコピー)を暴走させて、親切が徒となるブラックの間抜けをさらすという基本設計は面白いのですが、
そこからの上積みがなかったように思います。前フリで出したケンタくんのクリスマス事情を絡ませてみても良かったのでは。
後半は、パーティにクラスメイトを招待するもママンがいなくて寂しいスグル、という話。
金持ち自慢をしつつもあまり相手にされないスグル、という設定を生かした少し真面目な心温まる話という構成で、
374庵でいつもと同じパーティでクリスマスを過ごすJHR一同、スグル邸に潜り込むブラッチャーなど、
ギャグ・コメディ要素も適度に盛り込んだのはなかなか良かったです。
ただスグルの演技や描写がいつもとのそれと整合性を欠いていて、大きく違和感を感じてしまうのが減点材料。