『電光超特急ヒカリアン』第8話〜第17話 ごまの「アニメ批評日記」fromアニメ討論室

ごまの「アニメ批評日記」

『電光超特急ヒカリアン』 >> 作品データ

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08.19 第20話「ヒカリアンXの秘密」

海底から発掘した石像のなかからロボットが、街にはヒカリアンXが現れた、という話。
またまたガルーダ販促話。第18話では健闘していましたが、今回は悪い方に逆戻り。
下らない作戦と、それによる戦いぶりが本作の鍵であり、
ヒカリアンXとの戦いによる緊張感というのは作品として違うと思います。
その裏でブラッチャーの「お手」をやっても焼け石に水という感じ。

08.09 第19話「ヒカリアンブラック」

ヒカリアンとブラックエクスプレスの身体が入れ替わってしまう、という話。
映画「転校生」をほのめかした先週の次回予告通りキャラの入れ替わり話でした。
この手の話をアニメで行う場合、キャラの声は元の身体の声優が演技して、
見た目同じキャラで人格が違うというところを「演技」で見せるのが面白さにつながるのですが、
今回の話では敢えてキャラの声も入れ替える方法をとりました。
展開が進むにつれて明らかになったその理由は、
ヒカリアンとブラックエクスプレス、双方が相手の身体での生活に染まっていく姿を表すため。
即ち声優が(この場合における)普通に相手のキャラを演じるのではなくて、
相手のキャラを演じてる自分のキャラを演じるという、少しややこしいことになっています。
その演技によって、相手のキャラに段々染まっていく過程の面白さを存分に楽しむことができました。
更に今回とった方法のもうひとつの効果は、元に戻った後も(作中で)演じていた相手の人格がまだ残っているという姿を表すため。
染まっていた生活を回顧しつつ、ドジラス&ウッカリーを倒すウエスト、ケンタくんに倒されるブラック。
元に戻るというオチは最初から読めていても、ここまでは予想がつきませんでした。お見事です。

08.04 第18話「出動!ライトニングガルーダ」

接近する巨大隕石の地球衝突の危機にケンタとウエストが出動するが、二人はケンカ中で、という話。
またまた登場の「販促ガルーダ」によるお話でしたが、
今回は主人公コンビのケンタとウエストにスポットが当たっていて、
かつ、いつもの雰囲気もできるだけ踏襲していたので、まあまあ楽しめました。
隕石接近の原因がブラックエクスプレスが間違って注文した通販だったこと、
また、通販を紹介するテレビ番組(インフォマーシャル)がそれっぽくて面白かったです。

08.04 第17話「はるかなる水平線」「正義とは?」

前半は、漁船でバカンスを楽しむブラッチャーとヒカリアンたちが鉢合わせして海戦に、という話。
鉢合わせをするヒカリアンたちは、何故か海上でカラオケ大会。
海戦ではドジラス、ウッカリー複葉機編隊による胡椒爆弾と西瓜爆弾。
ウエストからの反撃の西瓜砲はタネが炸裂して複葉機を撃墜、とアイデア炸裂。
クライマックスのソノカ砲では、「ヤマト」のパロディなのかヒカリアンたちがサングラスをかける、
のつもりが実は目を隠して列車モードになるのと同じという、シリーズ通して見ていれば笑えるネタでした。
後半は、シャイなセブンが仮面をかぶって正義を遂行する、という話。
出番が皆無に近いウエストとつばさの冒頭で「正義バンド」という意味不明な行動もそうですが、
正義をする、正義に染まってみたい、正義はできる、とおかしな日本語を敢えて使ってる時点で笑えます。
そこへ、空回りするブラッチャーの「セブンの評判を落とす作戦」を絡めていて面白かったです。
見た目のインパクトは前半でしたが、後半はじわじわ面白くなってくるという印象。

07.23 第16話「僕のおとうと」「ブラック、男一匹」

前半は、ウエストの弟「Kくん」こと新幹線200系K編成リニューアル版登場、という話。
小っちゃいヒカリアンに声優の演技がバッチリはまっていて、かわいらしさがよく出てました。
ラストシーンの「ちょっといい話」的な終わり方は、
よくよく考えるとヨーヨー買いに行ったケンタがKくんを待たせていただけだったのですが、
雨やBGMといった小道具を上手く使って嫌味なくスッキリまとめられたと思います。
後半は、ブラックエクスプレスが何故か松田隊員と見合いする、という話。
立ち退きを余儀なくされたブラッチャー基地がある空き地の持ち主が、
実はいいとこのお嬢さんだった松田隊員の父の会社のもので、
ブラックエクスプレスの頑張り(といっても大食いですが)に、
父がビル建設をとりやめるという、こちらも「ちょっといい話」になってます。
前半は毎度の「凄すぎる作戦」や品川のママン自慢でいつもの面白さがあり、
後半は強引ながら奇抜な展開で楽しませていて、
どちらも甲乙つけがたいです。

07.16 第15話「二人のヒカリアン」「お祭りラプソディ」

新キャラ、E1スナイパーとファイヤーネックスを交えての夏祭り、という話。
3週間ぶりにヒカリアンが帰ってきて凄くうれしい、というのが正直な思いです。
ナーバスになっていたのか、ブラックエクスプレス登場のところでは、
「やっぱりマジモード」と一瞬不安がよぎりましたが杞憂でした。
「絶対噛み切れないイカの姿焼き作戦」「黒い花火作戦」など、ブラッチャーの作戦も「平常運転」。
E1侵入の影がJHRのモニターに、ネックスの車両が留置線に、
とさり気なく置かれているのもポイント高いです。
後半は、2割増しの「浴衣ミナヨちゃん」が登場。
E1とネックスがミナヨちゃんのわがままに振り回される展開が続きますが、
河童のカッパ巻きネタは「ラーメン禁止地帯」に使われたネタで、
面白さと同時に「帰ってきた」感を改めて感じます。
「黒い花火作戦」の正体はドジラス・ウッカリーならずともガッカリですが、
ブラックエクスプレスとポリスウィンの会話による盛り上げは楽しめました。
どちらかと言えば前半の方が面白かったです。
とはいえ帰ってきた(しつこい?)ヒカリアンの下らなさに大満足です。

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07.11 第14話「日はまた昇る」

JHRガルーダ対ブラッチャーの正統派巨大ロボットアニメ、という話。
JHRガルーダ登場は玩具の販促ということが判明。
「もうこんな戦いは2度とごめんだ」というブラッチャーの台詞は、
作らされたスタッフの心の叫びだろうか。
内容には敢えてコメントしない。

06.30 第13話「地上より永遠に」

前回のマッドロイドZの一部を回収して巨大ロボを完成させたブラッチャーによる地球の危機、という話。
シリアス展開を延々続けて最後にコメディ的オチをつけるというのは、一つの形ですが、
今回は更に次回に続くという展開。次回を見てみないと何ともいえない部分もありますが、
笑えるアクセントが全くといっていいほど無かったのは正直理解しがたいです。

06.26 第12話「破壊兵器・マッドロイドZ」

二十年前、史上最悪の巨大ロボット「マッドロイドZ」を作った松戸博士が現れた、という話。
色々、細部に工夫を凝らしていた感はあったものの、
結局のところ「巨大ロボットはゴミ回収ロボットだった」という一点だけの話に過ぎず、
いつも程の面白さは無かったのが正直な感想。
今回はそのぶん、喋るだけで面白い千葉繁扮するブラックエキスプレスの台詞が
それを幾分かカバーしていました。
「松戸博士は次のカットで飯を食っている」「そんなオチで裏番組に勝てるか〜」
「いちいち決め台詞言ってんじゃね〜(子分:フィルムの無駄〜)」「パンツはけよな〜」
など本編の進行に関係ない台詞で笑わせてもらいました。

06.20 第11話「ラーメン禁止地帯」「逃亡・旅路の果てに」

ブラッチャーに鍛えてもらうためにやってきた期待の星で二重人格者スターによる騒動、という話。
前半、サブタイトルからして笑えて仕方がないです。
ラーメンを見せたら人格が変貌すると勘違いしたブラッチャーが、
その行く手からラーメンを消し去ろうとするのですが、
出前中のミナヨちゃんはともかく、何故かお小遣いでカップ麺を買いだめするソノカ、
任務をさぼって土手で食べようとする松田隊員のラーメンを横取りとお馬鹿炸裂
(ダシが薄いとケチをつけるブラッチャーに「薄味が好きなので」と謝る松田隊員が可笑しい)。
遂にたどりついた公園で待ち受けていたのは、ケンタくんとヒカリアンたちによる「ラーメンパーティー」!。
こちらの予想を上回る馬鹿さ加減にしてやられました(笑)

06.13 第10話「着任!ヒカリアン刑事」「ポリスウィンの事件簿」

これって要するに「オコジョさん」における番長編のような、パラレルワールドということでしょうか。
相変わらず「凄すぎる」ブラッチャーの作戦に大受け。
特に後半の「ステテコは裏返さなくてもいい」は爆笑でした。
ストーリー的には、前半はポリスウィン登場からめまぐるしい展開で押し切っていたのに対し、
後半は息切れしていたという感じです。

06.05 第9話「マジカルセブン」「セブン処刑5秒前」

世の中からラッキーな数字である「7」を消してしまえ、という作戦。
ケンタくんたちの前フリ部分で展開が読めてしまうのですが、それでも十分面白い。
お祭りのところで息切れかと思いきや、
最前からブラッチャーが持ってたバナナを使うとは。やられました。
700系が出てないのはどうしてかな、と思っていたら今回から登場しました。
処刑が音痴カラオケ歌わせる刑だなんて・・予想できません

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( 更新:2002年7月12日 文責:ごま )