『電光超特急ヒカリアン』第27〜34話ごまの「アニメ批評日記」fromアニメ討論室
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ごまの「アニメ批評日記」

『電光超特急ヒカリアン』 >> 作品データ

第8話 〜 第17話第18話 〜 第26話 : 第27話 〜 第34話 : 第35話 〜 第41話第42話 〜 第48話
更新:2002-12-19

12.13 第36話「天ぷらのしっぽ2(二乗)」「超ロボットビッグバトル!」

前半は、エビの天ぷらのしっぽを大事にするブラックが、エビ天軍団を組織して人類に復讐する、という話。
軍団を組織し、スグルの就寝中を回りくどいやり方で襲うところ辺りが最高に盛り上がったのですが、その後の展開が今ひとつ。
軍団にクーデターを起こされブラックが被害者側に回る、という変化球的展開は本作では何度も使っていて面白味に欠けました。
むしろスグルを襲ったやり方をエスカレートさせていくシリーズ初期に見られた手法の方が面白くなったと思います。

後半は、ブラックが偶然手に入れた宝箱をめぐる攻防、という話。
サブタイトルにある通り主役そっちのけでバトルする巨大ロボをはじめ、全編パロディネタ満載だったのですが、
メインとおぼしきロボットシーンよりも、むしろそこに至るまでの展開がハイテンションで面白かったです。
ソノカのジャイアンネタに対するドジラス・ウッカリーのツッコミや、
やたら前フリの長い(しかもドカベンネタが入る)ラグビーネタなど大笑いさせてくれました。
対してロボットシーンの方は笑いの要素がパロディそのものしかなくて逆に興ざめでした。

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12.02 第34話「巨神、完全なる目覚め」

バードエックスが覚醒しヒカリアンXと合流、ガルーダ・マーク2と戦う、という話。
ガルーダやガルーダ・マーク2の初登場回はまだしも、
今回のように敵キャラがマイナーチェンジする回で、先の展開がハッキリ読める捻りのない展開はどうかと思います。
巨大ロボのアクションも印象に残るほどのクオリティではなかったです。

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11.27 第33話「温泉饅頭伝説」

松田の誘いで温泉旅行に行ったケンタとウエストに、ブラックが先回りして倒そうと待ちかまえる、という話。
強烈な印象を残すほどではありませんが、
作品本来の持ち味であるヒカリアン対ブラッチャーの下らない戦いが描かれていて、安心して楽しめました。
「饅頭爆弾」というネタはギャグコメディとしてはありふれていてオチも読めてしまいますが、
その行方が二転三転するところが面白かったです。
ケチくさい事を言ったり、ブラックの正体を見破ったりと、
最近のミナヨは強引な展開を押し切るための道具と化した感があるのは気になるところ。
今回、「温泉饅頭だと! ふやけやがって!」をはじめアドリブっぽい台詞が笑えました。

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11.15 第32話「感動!ブラック総理」「新生!JHR本部」

前半は、貧困に一念発起のブラックが総理になって政治大改革、という話。
ブラックが東京1区補選(?)から出馬して当選、以後総理にまでなりつめるまでを一気に端折る演出の判断はなかなか。
総理独自の無茶な法案がいくつか出れたところまではスピード感もあり、ネタとテンションの高さで面白かったです。
その後は急にテンポが悪くなったような印象。
週休7日制が招く事態がミエミエで、その後の展開にあまり捻りがなかったのがその原因だと思いました。
後半は、ミナヨが一日JHR本部長になり「かわいい」系で本部を塗り替えていく、という話。
ミナヨの出しゃばりシリーズ、今日は本部長バージョンといった展開で、
その内容は単にヒカリアンや男性隊員が女装させられるというものでしたが、
完全にとけ込んでる竹田&松田や、嫌々ながらも似合ってるケンタなど随所に見どころがあって楽しめました。
ブラッチャーの絡め方もまあまあ良かったです。
今回の前後半の話は、シリーズ初期のぶっ飛び度には今ひとつではありましたが、
「ヒカリアン」がまた復活した、という印象には十分な出来でした。

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11.08 第31話「一番星!七つ星!」「忍者星!流れ星!」

前半は、ラピートに勝ちたいスターがセブンに弟子入りする、という話。
ラピート、セブン、それぞれにつきまとっては情けない姿をさらすスターが面白かったです。
あと状況を都合良く解釈したブラックがのこのこ出ていってラピートに倒される所も。
久々に「ヒカリアンを見た」という満足感。あとは「凄すぎる作戦」さえあれば。
後半は、シルバーエクスプレスがスターを覚醒させる、という話。
真面目な正義対悪の構図で面白味のない展開でした。
覚醒させられた後、スターがスパイとしてJHRに寝返ったところを省略するのは、
却って話を分かりにくくしていますし、省略する意味も不明。

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11.05 第30話「ウエスト復活計画」

死んでしまったウエストをなんとか生き返らせようとする、という話。
ウエスト以外にやられたブラックが「違うんだよ」とツッコミを入れるところにヒカリアンらしさ、
魂と肉体の分離描写に懐かしさを感じた他は、予定調和以上のものを感じられませんでした。
誕生日ネタは完全に置いてけぼりだったことからも、単にガルーダ販促話を2話続けたかっただけの意向が伺えます。

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10.28 第29話「発進!ガルーダMK−2」

修理を兼ねてライトニングガルーダにキャノンをつけてパワーアップする、という話。
唐突に始まるケンタくんの誕生パーティ準備中のヒカリアンたちやミナヨちゃんの描写に、
誕生プレゼントと称してブラックがへなちょこ兵器を作る辺りまでは、
馬鹿馬鹿しい展開からめでたくケンタくんの誕生パーティというオチが見えたのですが、
蓋を開ければ新兵器で生命力を使い果たして再起不能となるウエスト、というハードな話に。
戦闘中に374庵での特訓が生かされるのは面白かったですが、
終わってみるとケンタくんの誕生日絡みはどうでもよかったネタでした。
ウエスト再起不能で「引き」で次回に続くようなので、そちらのオチとしてまとまるのかもしれませんが。

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10.19 第28話「秋葉原戦記」

ブラッチャー達が、ライトニングガルーダに対抗するため巨大ロボット建造に挑む、という話。
クライマックスはガルーダ対ロボによる「ガルーダ販促」でしたが、
そこに至るまでの展開で楽しむことができたので、こういう展開ならガルーダもアリかと思いました。
ブラックが書道家になりロボを巨大化させるための資金を稼ぐも、
ロボが自分の食費につぎ込んでしまい「大きくなってはいるけど、なんか変」
というのはありきたりな演出なものの、ロボの動きや台詞の面白さがカバーしていました。
冒頭で松田隊員が挑む予定だった牛乳大飲み大会が巨大化の鍵となったのは面白い仕掛けでした。

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10.12 第27話「ヒカリアンビューティー」

松田とミナヨが秋葉原美人コンテスト優勝をめざし、応援をめぐってヒカリアンたちが両陣営に分かれる、という話。
これぞ「ヒカリアン」というべき下らない話で楽しませてくれました。「秋葉原」という地域限定からして既にキテます。
応援で両陣営に分かれて「選挙戦」もどきを繰り広げるなかに盛り込まれるネタの数々が笑えました。
松戸博士登場から内ゲバ、応援団間の抗争あたりは間延びした印象。
両陣営に分かれるヒカリアンそれぞれの応援理由の説明が全くなされてなかったのも、その要因かと思われます。
今回の脚本家はつくづく唯我独尊というか、自分のアイデア優先でキャラの性格考慮に乏しいと実感。
巨大ロボどうしの戦いで街が壊されていくなか、黙々と自分の美を磨くために走る松田とミナヨ、
という絵はなかなかシュールな笑いが込められていたと思います。
映像面で印象的だったのは、同心円上に描かれたキャラをぐるぐる回すことで
見上げてる人(この場合、ケンタとウエスト)の意識の混乱を示す描写。
アニメにおいてはチープな作りですが、最近見ない演出を久々に見られ、ちょっとした感動。
ちなみに今回一番ウケたのはE4の「たくさん食べて 太れ太れ」という台詞。

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更新:上記参照 作成:2002-10-03 文責:ごま
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