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ごまの「アニメ批評日記」

過去ログ 2003年11月10日〜13日

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2003.11.13

「君が望む永遠」第1話

全話の評価 ? 公式のあらすじ

高校3年生の鳴海孝之が、女友達・早瀬水月の親友である涼宮遥と紆余曲折を経て「好きです」と告白してつきあうことになる、という話。

前半と後半でかなり印象が違う第一話でした。

前半は、客観的な視点でありながら、存在感が良く伝わってくる人物描写がとても好印象。
コンビニの前でじゃれあってる孝之・水月・平慎二のところは気のおけない友人という感じが出ていました。
水泳部の水月が練習中というシーンでの水の揺らめき具合、孝之お気に入りの丘での木漏れ日の描写は、
平穏でありながらもどこか不安定な青春の一コマ、という雰囲気を出していたと思います。

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脚本:金巻兼一 絵コンテ:加瀬充子 演出:山田弘和 作画監督:藤沢俊幸

2003.11.12

「AVENGER」第1話「DOME」

全話の評価 ? 公式のあらすじ

セリーナ市の代表闘士となった女闘士レイラ・アシュレイが、一緒だったドール「レイ」を連れたバルバロイと大戦する、という話。

真下耕一監督やキャラクターデザインの番由紀子は「.hack//SIGN」のスタッフ。
世界観は違えど、背景やキャラ描写による作品の雰囲気作りは「.hack//SIGN」と似ており、こなれた印象を受けます。
考えずとも展開を追えるような、普通作品全般に見られるストーリーの提示が少なく、
それを読み解く要素が断片的に散りばめられているのも「.hack//SIGN」同様。
漫然と見ていると訳が分からなくなりそうで、受け手にはある種の情報処理による鑑賞への集中が求められます。
しかし全てをしっかりと見てさえすれすれば、受け手の頭の中でストーリーの構築ができるように必要な要素は散りばめられており、
テンポも受け手の情報処理を上回らない程度に上手く加減されているので、この集中が心地よく楽しめます。

脚本:きむらひでふみ 絵コンテ:真下耕一 演出:川面真也 作画監督:番由紀子

2003.11.11

カレイドスター」第26話「傷だらけの すごい 復活」

全話の評価 ★★★★ 公式のあらすじ

そらとレイラによる「幻の大技」のステージ本番、という話。
「幻の大技」に至るまでからエピローグまでの話の組み立てが完璧と言えるほど素晴らしく、
そらとレイラへの感情移入はもとより、登場キャラや観客と一緒に世紀の一大イベントとして楽しませることができていました。

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脚本:平見瞳 絵コンテ:佐藤順一 演出:福多満・筑紫大介・唐戸光博 作画監督:渡辺はじめ・追崎史敏

2003.11.10

円盤皇女ワるきゅーレ 十二月の夜想曲」第1話「時の鍵」

全話の評価 ★★★ 公式のあらすじ

突如現れた巨大な鍵「時の鍵」を使ってワるきゅーレが遊んでいると、鍵の力が暴走をはじめる、という話。

2002年7月の第1期(全12話)に続く第2期シリーズ。
今シリーズの鍵(正に鍵)を見せた他は、それを和人達に絡ませた日常の一コマというべき話で、
前作のおさらいによって世界観の説明をしなかったのは、前期が12話あるいは今期も12話しかないということでの割り切りでしょうか。
それでも朝食シーンの和人達の会話や、「ハイドラの封印解除」→「ワるきゅーレの変身」という流れには、
初めて見る受け手にも世界観や人物相関がなんとなく伝わるような配慮が感じられました。

今回はカット数が多く、それを生かしたメリハリやキレのある間の取り方で終始楽しめました。
ワるきゅーレを溺愛する真田さんの「(ワるきゅーレの夢に)出てない…」「留守番します…」の台詞のところや、
巨大化シロに真田防衛隊(?)があっさりと壊滅させられるところの間の取り方、
鍵を使いこなして鼻息荒いワるきゅーレ(2度)をあまり目立たせずに描いているところなど、
ともすればくどい演出で間延びしてしまうところで、テンポ良さが出ていて好印象でした。
正直な話、監督が「ワンダバスタイル」と同じ人とは思えない出来の良さです。

気になったのは台詞が聞き取りにくい箇所がいくつかあったことと、
変身シーンが一部改変されたことで、この時の絵柄がちぐはぐに感じられることです。
あと変身シーンでは、最初のところでなぜか驚く和人の瞳も改変した方が良いと思います。

脚本:月村了衛 絵コンテ・演出:高本宣弘 作画監督:川口理恵

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更新:2003-11-13 作成:2003-11-13 文責:ごま