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ごまの「アニメ批評日記」

『機動戦士ガンダムSEED』

10月5日(土)からMBS、TBS他で夕方6時より放送、10月12日(土)からCBCにて夕方5時より放送のテレビアニメです。

第1話 〜 第7話第8話 〜 第14話第15話 〜 第26話 : 第27話 〜 第34話 : 第35話 〜 第41話 : 第41話 〜 第48話
更新:2003-04-19

2003.04.15 第21話「砂塵の果て」

アンディ・バルトフェルドがアークエンジェルに最後の戦いを挑む、という話。
一言で言ってしまうと「初代ガンダムに甘えすぎ」という作り方。
進行を似せるのはいいとしても、説得力をもたせる描写に乏しくおざなり感が強いです。
例えば、バクーを多数失った隊への補給が満足になされない、というシーン。
初代ガンダムを知る者は「ああ、第20話のあたりか」と瞬時に理解できるのですが、
冷静に見てみると、それに対するバルトフェルドのリアクションに物語の流れとしての説得力がありません。
故に、今回特攻気味にバルトフェルドが死んでいってしまうのも不自然。
ストーリー上の役目が終わったので早々に戦死させたように見えてしまいます。
絵コンテや枚数の割り振りといった部分も、今回はっきり言って拙いです。
バルトフェルドとアイシャが戦死する直前抱き合うのは余計。
二人して特攻を覚悟しあう直前の描写によってその意図は果たした、と見るべきで本編はくどすぎます。
このシーン結構枚数使ってましたが、これや艦への直撃でマリューの胸を揺らしている余裕があるのなら、
肝心の戦闘シーンに回して欲しいと思いました。

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2003.03.12 第19話「宿敵の牙」

街で買い物をしていたキラとカガリがアンディ・バルトフェルドと遭遇し、なりゆきで軍の施設に招かれる、という話。
「初代ガンダム」での脱走したアムロとランバ・ラルが街で遭遇した話に相当する展開のようですが、
そう考えると同じ様な展開にするための苦しい作りであるとも言えます。
今やアークエンジェルの生命線と言ってもいいキラが半補給目的の街での買い物とはいえ、
わざわざ隊と別行動までする必然性が感じられません。
そこまでしてアンディ・バルトフェルド邸(?)に招かれた割には、
アンディのコーヒー趣味が出ただけで、彼等の普段の生活ぶりが微塵も感じられないまま終わったのはどうかと思います。
キラに嫉妬したサイがガンダム操縦に挑むも失敗、悔し涙(演技くどいです)にくれる影で、
フレイがサイへの思いをまだ残している、という描写は良かったです。

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2003.03.07 第18話「ペイ バック」

タッシルの街を破壊して去ったバクゥ隊をレジスタンスが追走、ガンダムが援護に向かう、という話。
バクゥの風貌や特性は、シリーズ毎に登場する「新機軸」レベルの出来になっていると思います。
ストライクガンダムとバクゥの戦闘では、
爆煙をカムフラージュに、砂を盾の代わりに、とアイデアが盛り込まれていて楽しめました。
わざとゆっくり撤退してレジスタンスを誘い込むところをさり気なく描いていたアンディ・バルトフェルドですが、
今回は自分だけバクゥ破壊を免れるところがご都合主義的に見えるなど、
やはり面白味に欠けるきらいがあります。
あと、ヤマトの「ニュータイプ発動」は何度も繰り返すとマンネリなので、
発動のところで何らかの説得力を持たせて欲しいところです。

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02.27 第17話「カガリ再び」

アークエンジェルの窮地を救ったレジスタンス「明けの砂漠」の一同と対面、その一員となっていたカガリとキラが再会する、という話。
バクゥ隊は攻撃準備、ディアッカ&イザークも降りたばかりでザフト軍に動きはなし。
レジスタンスとの協議によってアークエンジェルの今後を示唆するという展開に終始しました。
第1話以来の登場となるカガリでしたが、すっかり忘れていました。
カガリにつきそう男のそぶりから曰くありげという伏線を張っているようで注目。
前回の予告にあった「うごめくベッドのよこで頭をかかえるサイ」というシュールな絵を期待したのですが、
やはり「問題あり」と判断したのでしょうか、本編には流れませんでした。
それにしてもサイを突き飛ばすキラの行動は、フレイにあっさり騙され過ぎで性格に合ってないと思います。
サイに視線を合わせられないというところは上手く描けていたのですが。
あと、キラとフレイの関係にサイのショックを受ける演出は古くさいです。

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02.19 第16話「燃える砂塵」

地上の砂丘に降り立ったアークエンジェルに、アンディ・バルトフェルド率いるバクゥ隊が襲いかかる、という話。
ザフトへの復讐に燃えるフレイが自らの肉体を預けるまでして、
キラを戦場に駆り立てようとしてることが間接的に描かれてますが、
憎しみの感情のために、好きでもない人とセックスできるのかどうか甚だ疑問。
いかにも男の人が「作った」話のように思えます。
アンディ・バルトフェルド率いるバクゥ隊は初代ガンダムのランバ・ラルに当たりますが、
ランバ・ラルとは異質ではあるものの既視感の濃いひねりのないキャラに思えます。
戦闘中に砂漠戦に合わせて運動プログラムを書き換えたり、
ニュータイプ能力を発揮するところ、能力では上回っても燃料切れで訪れるピンチ、
などなど戦闘は楽しめる作りになっていました。

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01.29 第15話「それぞれの孤独」

大気圏突入を無事終え戦闘も一段落したアークエンジェルとキラの様子、という話。
戦闘終了と地球への無事降下という状況をベッドでうなされるキラの様子でまず示しつつ、
前回の最後とその続きの部分をキラの様子と交互に挿入する
という所謂帰納法的展開は面白かったです。
しかし、その後の本編はストーリー的には総集編の域を出ないもので少々退屈しました。
フレイがサイとの関係の終焉を示唆してまでキラに優しくするのは、
表面上はキラを戦いに駆り立てるという歪んだエピゴーネンとして描いているようですが、
その先に一体何があるのかという事は全く予測ができず、
今後への楽しみ半分、不可解半分といったところです。

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更新:上記参照 作成:2003-02-08 文責:ごま(goma)
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