『機動戦士ガンダムSEED』第1〜7話 ごまのアニメ批評日記-アニメ討論室
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ごまの「アニメ批評日記」

『機動戦士ガンダムSEED』

10月5日(土)からMBS、TBS他で夕方6時より放送、10月12日(土)からCBCにて夕方5時より放送のテレビアニメです。

第1話 〜 第7話 : 第8話 〜 第13話第15話 〜 第26話 : 第27話 〜 第34話 : 第35話 〜 第41話 : 第41話 〜 第48話
更新:2002-12-03

12.02 第7話「宇宙(そら)の傷跡」

アークエンジェルが地球衛星軌道上のデブリ帯で補給を行う、という話。
帰還したクルーゼによる報告という必然でザフト評議会の会議模様を平行させ、
アークエンジェル乗員の補給活動が「血のバレンタイン」の惨劇の跡だと分からしめる演出が良かったです。
初代ガンダムのコロニー落としにあたる描写といえますが、事の残酷さはこちらの方がよく伝わってきます。
キラの拾い物がアスランの婚約者だと分かる最後のシーンも、
伏線がはってあることで種明かし的な面白さがありました。
今後の展開における重要なキャラクターだと印象づける意味でも効果的だったと思います。

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11.23 第6話「消えるガンダム」

アークエンジェルが寄港したアルテミスにザフトが来襲する、という話。
公表前なのをいいことに「ガンダムやアークエンジェルをあわよくば手中に」
とするアルテミスの司令に、軍の腐敗している部分が出ていて面白いです。
辺境の軍拠点という設定もそれを上手く強調しています。
「アルテミスの傘」はどこかで見たような気もしますが面白いギミック。
ただ傘を閉じたり開いたりするところの説得力がなかったところが、
ザフトとの攻防に興ざめしてしまう要因となりました。
攻略法となったステルス機能がありきたりなだけに余計そう感じます。
最後は、全滅するアルテミスを後目にアークエンジェルが脱出しますが、
戦争のリアリティであるにしても、軍司令の横暴ぶりの代価としてはあまりにかわいそうな気がします。
あと、どうでもいいことですが「姑息」の使い方が間違ってます。

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11.15 第5話「フェイズシフトダウン」

アルテミスに逃れようとするアークエンジェルにザフトに奪われた4機のガンダムが迫る、という話。
戦艦は2対1、熟練パイロットによるモビルスーツ4機に対してキラの1機+モビルアーマー、
という質量共に圧倒的な戦力差のなかで包囲をかいくぐる攻防が見どころで、緊迫感を楽しめました。
が、であるなら影に潜んで一発逆転を狙ったフラガの行動を「仕掛け」っぽくするより、
予め作戦を明示して実現できるかどうかという緊迫感をあおった方が良かったのではないかと思います。
あと、アークエンジェル搭載の火器でしょうか、難しい用語が多かったように思います。

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11.08 第4話「サイレント ラン」

コロニーの宙域を脱出したアークエンジェルが最寄りの基地であるアルテミスに向かう、という話。
アルテミスに向かうアークエンジェル、追撃するザフト艦隊、と今回はゆったりとした流れで構図もハッキリしていて分かりやすかったです。
月の女神を冠したアルテミスという基地名が第一作のルナツーを連想、
展開的にも第一作をトレースしているようで第一作を知る者にとっては展開が追いやすいです。
ただ一点、スイング・バイなどという専門用語を説明なしにつかうのはどうかと思いました。
「重力を利用して・・」とかでもいいと思いますし、本編の台詞に補足させてもよかったのでは。
キラの友人達がアークエンジェルを手伝うのは、クルーと化する予定調和な動きでしたが、
「キラだけに負担はかけさせない」と言わせ、それがガンダムを三度操縦するキラの行動原理としたのはなかなかの演出でした。

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11.02 第3話「崩壊の大地」

コロニー内で再び起こる戦闘に、アークエンジェルに収容されたキラがガンダムで出撃する、という話。
前回までと比べると台詞による説明が多く盛り込まれていることと、
地球連合側とザフト側の視点の切り替えがハッキリしていたことで、状況は前よりつかみ易かったです。
ただし、戦闘によてコロニーの梁が切断されてしまうところや、
アークエンジェルの砲火→ジン破壊→ジンのミサイルがコロニーの重心を破壊というところなど、
シーンの転換が早すぎて目で追うのに一苦労でした。オンエアでは状況の把握は無理だと思います。
出撃シーンやキラが書き換えた行動など、OSがモビルスーツの重要な要素である、と強調して描かれていたのが印象的。
これが今シリーズにおける新機軸ということでしょうか。上手く扱えば面白くなると思います。
あとコロニーを破壊する描写のために、シェルターが救命艇になるとしたのも面白い仕掛けでした。

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10.25 第2話「その名はガンダム」

キラがガンダムを操縦し、敵のモビルスーツを撃破する、という話。
たくさんのキャラクターが一度に登場している割に、
その映像手法は、それぞれのキャラによる主観的なもののつなぎ合わせでしかなく、
説明的な客観的視点のカットや説明的な台詞もないので、状況やキャラクターの位置関係が全く把握できませんでした。
キラの友人たちが逃げ遅れているのもご都合主義的な感。
それにしても初代ガンダムを知っている者にとっての今回の話は、
アークエンジェル(ホワイトベース)の正規乗組員が戦死して工員主体の寄せ集め集団となるところや、
キラとその友人達が「軍の機密の漏洩防止」名目でマリューに拘束されるところなど、
初代ガンダムを半ば無理矢理踏襲する様が伺え、苦笑してしまいます。
初代ガンダムを知らない人の目にはどのように写っているのでしょうか。

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10.19 第1話「偽りの平和」

中立惑星オーブで開発されていた地球連合の切り札「ガンダム」を敵対するザフト軍が強奪に現れる、という話。
戦争の趨勢、強奪作戦という状況、ほか何から何まで第1作を踏襲した作りで、
その部分では作品に入りやすいのはリバイバル作品の強みといえるでしょうか。
ただ、どうしても第1話にガンダムを「大地に立たせたかった」意向のようで、
そのラストまでの本編で目まぐるしく変化するシーン、登場する人、人、人という展開についていくのが辛かったです。

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更新:上記参照 作成:2002-10-20 文責:ごま
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