『わがままフェアリー ミルモでポン!』第9話〜第25話ごまの「アニメ批評日記」fromアニメ討論室

ごまの「アニメ批評日記」

『わがままフェアリー ミルモでポン!』

更新:2002-10-10

09.25 第25話「もっとわるいぞ!ワルモ団」

ワルモ団によってマラカスを奪われたミルモが取り返しに行くも逆に捕まる、という話。
これまで2度の登場で爆笑を誘ったワルモ団が今回も笑わせてくれました。
冒頭のVTRによる分析から今回の作戦を立案したワルモ団。
冷静に考えれば、マラカスを奪ってミルモの魔法を使えなくすればその時点で勝利なのに、
「これまでの敗戦は南楓のマイクによってミルモがパワーアップしているから」
→「ミルモに勝つためには、ミルモと南楓を引き離せばいい」
→「そのためにはまずミルモの魔法を使えなくしてしまえばいい」
と、いつの間にか目的と手段が入れ替わってるのが妙に面白いです。
本編ではサラリと流されていますが、きっと作り手が狙って演出したのだと思われます。
この他にもネタ満載で、ストーリーそっちのけで楽しめました。
「唐辛子で口内を真っ赤っか。かき氷で頭痛。チョコの後にミカン。掻けない所に虫さされ。
おねしょした布団と一緒に撮影。目覚ましをコッソリ止める」など、
今回もワルモ団の「恐ろしい」拷問(案)が炸裂していました。
本編の方は妖精の里の城明け渡しの上、国王以下城内全員がつかまってしまい次回に続くとなりましたが、
それでものんびりしている女王(そもそもこの事態の原因)の余裕っぷりは次回への布石なのかもしれません。

09.18 第24話「ムシバムルモムシバ」

ムルモが虫歯になり、妖精界からデンタが治療にやってきた、という話。
デンタやミルモがミクロ化してムルモの口の中に入り虫歯菌たちをやっつけるという本筋は、
「教育委員会推薦」みたいな優等生的つくりで今ひとつパッとしませんでした
(ステロタイプな虫歯菌の姿を二十一世紀の世に目にできたのはちょっとした感動ではありますが)。
とはいえ、本編に盛り込まれたいくつもの味つけで飽きさせずに見せていました。
なかでも、美容室を出たばかりなのに巨大アフロヘアで転がされた挙げ句、アフロヘアのままの安純、
デンタやミルモの口内での奮闘の度に激痛が走るムルモなどは、大爆笑でした。
両者ともかわいそうな姿ではありましたが、普段の行いからすればやむなしと納得できます。
その他、「ムルモがマシュマロを食べるときに登場するピッチングマシーン」
「プロジェクターで部屋に大きく写されるムルモの口内の映像がエンタテインメント化」
「CDラジカセから登場するファンシーショップ店長(ミモモ)」
「幼児番組のお兄さん役に扮するデンタ」「応援を求める虫歯菌が使う今はないモールス通信」
などなど笑いのネタが満載でした。
一方、リルムの性格に一貫性がないのは気になったところです。
虫歯菌に説得でなんとかしようとする脳天気なところはいつも通りなのですが、
デンタにメイクや衣装を施すところの天然ボケはキャラが違うのではないかと思います。
あと、楓がマイクで救援する理由づけが弱いような気も。
デンタが強力な治療器具をうっかり忘れて大ピンチ、という風にすれば展開が自然になったと思います。

09.11 第23話「リルムの妖精占い」

アニメコラムに書きました。

09.02 第22話「ヤシチの初恋」

ヤシチが街のギャラリーで出会った見知らぬ妖精に恋をする、という話。
今回はキャラ設定が一番のファインプレーで、盛り上がる要因になっていました。
即ち、オトメのパートナーが芸術家であること。
オトメの眉が太いことやピンクハウス系の服装、女の子を過剰に印象づけるネーミング。
これらアニメにおいてはいかにもな設定をもってくることで先の展開があらかた予想でき、
オトメと楽しい一時を過ごすヤシチの姿が却って滑稽で面白く感じられました。
最後のオチも、オトメがパリへ→ヤシチが安純と別れてパリへ→ヤシチが結局日本にとどまる
と状況を二転三転させる手のこんだ展開にすることでより面白さを増加させています。

08.27 第21話「おばけ屋敷でつかまった!?」

録画失敗・・。

09.02 第20話「ミルモ、はまってるゥ〜」

ミルモがうっかり自分の頭を小瓶にはさんでとれなくなった、という話。
最初は楓、リルム、ムルモのレギュラーメンバーの、
続いて妖精の里の仲間を呼んでそれぞれの、対策実行が続くというコント的展開。
そこからワルモ団も乱入してのドタバタ劇へ、という分かりやすい展開でした。
「生ゴミとリサイクルゴミ」「ワルモ団が笑い死に」「恐ろしすぎて気絶」など、
何といってもワルモ団の間抜けな拷問の数々が笑えます。
松竹特製「氷の家」も下らなくていいです。
ワルモ団の名乗りのシーンのバンクは何回も見ると間延びします。
早回しにして、その分はリルム、ムルモの魔法バンクをロングバージョンにした方が良かったと思います。
ミルモやヤシチがリリアンを編んでいたのが気になりましたが謎のまま。気になります。

08.17 第19話 花火と魔法とおじいちゃん

アニメコラム集に掲載

08.10 第18話 夏だ! 海だ! 松竹です!

アニメコラム集に掲載

08.03 第17話 ガイア族のおくりもの

アニメコラム集に掲載

07.20 第16話 楓、ミルモの里へ・・

アニメコラム集に掲載

07.13 第15話 わるいぞ!ワルモ団

アニメコラム集に掲載

07.06 第14話 ミルモ落第!?

アニメコラム集に掲載

07.02 第13話「とっても大変な日」

人間界にやってきたミルモの友達ベータがマグカップの中に閉じこめられた、という話。
ベータの生死を左右するマグカップの取っ手を手に入れた安純が、
それをネタに楓に理不尽な要求をするところは、
よくよく考えると結木にバレたら安純の方が困るわけだし、
楓と結木の二人の演技でその場をしのいでもいいんじゃないか、というところなのですが、
楓の性格(純真・間抜け)がここまで十二分に描かれているのと、
今回もそういう性格を全面に押し出した演出のおかげで違和感を感じずに楽しめました。
この辺り、作り手に脱帽です。
ベータのために葛藤し、「嫌い」と言う決心して公園まで行き、いよいよ・・
というところが最大の見所でした。
個人的には「嫌い」の「き」あたりまでどもらせて、更に緊迫感をあおって欲しいところでしたが、
楓の痛々しさが表現されていて良かったと思います。
また、その痛々しい姿を「取っ手が見つからず困っている」と
結木が勘違いするという描写もよくできてます。
あと、ミルモとムルモのやりとり。
ムルモがマシュマロ目当てに残酷な選択をしたかと思いきや、
ミルモにあっさり見破られて寝返るというところも面白かったです。
最後に取り乱す平井と、マシュマロを頬張るムルモの構図が、
普通は平井が前、ムルモが後ろというのを逆にしていて秀逸。

06.19 第11話「父来る、すぐ帰れ!」

ミルモの父、マルモ国王が人間界にやってくるが実は遊びにきただけ、という話。
てっきりミルモかムルモが呼び戻されるのかと思いきや、
「すぐ帰れ!」とは怒ると怖い王妃を恐れての、父への台詞でした。
遊び惚けつつも、ムルモにお仕置きしたり、ヤシチの悪さをいとも簡単に覆したりと、
流石に国王という威厳は見せてくれました。
国王の魔法が長めだったのは滅多に出演しないという計算ずみでしょうか。
来るやいなや国王連れて帰った王妃ともども、また出てきて欲しいものです。
今回、安純はオチに、松竹はダシに使われただけ。
楓や結木と絡ませるなど、もう少し出番を設けて欲しかったです。

06.04 第9話「スーパーお坊っちゃま・松竹くん」

ムルモの引き受け先を探す話。
新キャラ松竹くんが登場。なんていい加減なネーミング・・
松竹くんの外面と中身のギャップは見事にしてやられました。大受け。
展開的にも最後の「トマトジュース嫌い」の前フリになっています。
今回、作画が今ひとつだったような気がします。

更新:上記参照 作成:2002-06-05 文責:ごま
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