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ごまの「アニメ批評日記」

『わがままフェアリー ミルモでポン!』

第9話 〜 第25話第27話 〜 第34話第35話 〜 第41話 : 第41話 〜 第48話
更新:2003-03-22

2003.03.12 第46話「ニュース三人娘」

ワカバ、トモン、チーエの三人が作る妖精新聞の取材がミルモにやってくる、という話。
ミルモに嫉妬したヤシチとムルモが初のタッグを組み、ミルモ妨害に力を合わせるという展開が新鮮。
目論見通りの展開になったところで、ミルモに対するマルモ国王激怒による不安から、
後半、一転今度はミルモの点数稼ぎをアシストするというのが意表をつく上手い演出でした。
最初はネタ的にどうということもない写真へのいたずら書きによる「意地悪王子」から
スカートめくりによる「スケベ王子」で受け手には笑いとっておいて、
作中ではエスカレートするミルモ妨害がマルモ国王激怒という「やりすぎ」に至るというのが上手いです。
サスケ&ハンゾーの普段の口調丸出しの手紙や、
繰り返される「取材しろといってるわけではない」とあからさまな嘘も面白いです。
ヤシチたちの変装は楓くらいは気付かせた方が更に面白かったかも、と思います。

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03.05 第45話「オトチョコでラブパニ」

オトメがヤシチに食べさせようとした魔法入りバレンタインチョコを食べてしまった結木が安純を好きになる、という話。
状況設定的にはシリーズ初期の展開によく似ていますが、
最近の妖精モノテイストの影響か、初期の作品に比べるとライトな演出の作りになっています。
楓が結木にふられて悲しむところ、個人的には不幸なところをもっと演出で煽って欲しかったですが、
本作の元々の基本設定である重めのドタバタ・ラブコメディに幾分戻ったので楽しめました。
「(魔法チョコを作った)妖精の涙」を得るためにタマネギを間近でスライスしたり、
結木に薬のチョコを食べさせるためにリルムの顔を大きくして驚かせたり、
と、もってまわった魔法の使い方は本作お得意の演出で、今回も笑わせてもらいました。
最近は本編そのものに絡むことなく、その周辺で災難ぶりを発揮して笑いをとることに終始しがちの松竹くんは、
今回も女性の大群に囲まれて楓に近づくことすらできないという脇役ぶりで面白いのですが、
もう少し四角バトルに絡んできて欲しいと思います。

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02.26 第44話「がんばれフェアリーズ!」

新アジトとしてグラウンドを占有したワルモ団から、野球チーム・フェアリーズがグラウンドを取り戻すために野球対決をする、という話。
シリーズ延長で完全に妖精話に依存する形となった本作ですが、最近の作品では話の作りがこなれてきている印象を受けます。
今回は、ワルモ団をやってる悪事はくだらないという一貫性を維持しつつ上手く絡ませていました。
「最終回の3塁フォースプレイ(リルムがスライディングで3号をはじき飛ばす方が良かった)」
「最終回のスコア7−3(満塁本塁打ミエミエ)」など、
野球描写に安直さが感じられるところは今ひとつですが、我慢のきく程度ではあります。
楓の精神論が「ご都合主義のホームラン?」と見せかけて、押し出し死球としたのは良かったです。

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02.19 第43話「またまた、キンタだす!」

リルムとの結婚をめぐって、キンタがミルモに勝手な勝負を挑む、という話。
単なる力勝負ではなくて「納豆かき混ぜ対決」といった下らないネタを真面目にやったところが面白かったです。
松竹&ムルモを審判役にしたことで、その展開も自然なものになっていたと思います。
何度も求愛をして断られるも次の日には「昨日は昨日」と意に介さない
というキンタとリルムによる、最初の方のやりとりは、
それ自体楽しめるものでしたが、
ミルモとキンタの対決のオチへの伏線だったのは見事な演出でした。

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01.29 第42話「ミカンとコタツ」

ミルモたちと同じ大きさの宇宙人二人組が地球にやってきてトラブルが起こる、という話。
宇宙人の設定や、彼等とミルモたちとの絡み自体は、
いかにも作ったという感じで特筆するものはありませんでしたが、
冒頭の楓と安純のプロレスネタが、安純の本屋での立ち読みで遅くなる帰宅から、
宇宙人の遭遇へとつながるという展開は上手い組立だと思いました。
最後に結木も交えた楓たち一同が宇宙人と和解するために踊り出す、
という展開は意表をつく馬鹿馬鹿しさで大爆笑モノでした。

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01.15 第41話「妖精スゴロク大会だコロ」

遊園地のチケットをめぐり、楓達がパートナーの妖精とペアを組んでスゴロク大会をする、という話。
妖精をネタにしつつも、メインは楓達によるコメディという今回の展開は、
本来主人公である楓たち人間キャラと妖精キャラのバランスが見事にとれていて、
シリーズ全体にあまり影響しない話のいいお手本となる話だったと思います。
止まったマスで変なことをやらされるのは、まんまコントのような展開でしたが、
魔法が必ず失敗するリルムをはじめ、妖精の個性を上手く使って盛り上げていました。

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更新:上記参照 作成:2002-02-08 文責:ごま(goma)
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