『わがままフェアリー ミルモでポン!』第27〜34話ごまの「アニメ批評日記」-アニメ討論室
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ごまの「アニメ批評日記」

『わがままフェアリー ミルモでポン!』

第9話 〜 第25話 : 第27話 〜 第34話 : 第35話 〜 第41話第41話 〜 第48話
更新:2002-12-03

12.02 第34話「ムモ太郎の鬼退治でしゅ」

ムルモが見た夢の中で繰り広げられる桃太郎風お伽話、という話。
桃太郎をベースに、金太郎、浦島太郎、舌切り雀、鶴の恩返し、かぐや姫などなどお伽話要素盛りだくさんの展開。
キンタやオトメなど、過去のキャラクターが出てくるところは意表をつかれました。
ミルモとムルモの役どころを逆にしたのもちょっとした工夫で、
少し毒気のある展開が飽きさせないようにしていたと思います。
番外編としてはまずまずの出来だと思います。
シリーズ初期の出来映えを望む者にとっては、
本編自体が番外編っぽいので印象が薄くなってしまうのは今回の話にとっては不運なのかもしれません。

11.23 第33話「サヨナラ、安純」

安純の非道ぶりに愛想をつかしたヤシチが家を飛び出し、別の人の家に住み着く、という話。
安純がヤシチをこき使う、という演出上のネタで一本作った回で、
結末は分かり切っているのですが、理恵の人物描写がしっかりしていた分ハラハラさせるものがありました。
作画の方がややぼけた感じにしていたのはゲストキャラと暗喩させる為だと感じましたが、
本編の救いのある展開を見る限り、そこまでしなくてもとも思いました。
最後の魔法はお約束ですが、なんとか許せる範囲という印象。
コーギー犬はヤシチを理恵の元へ連れてくるための「道具」だったわけですが、
ヤシチがいなくなっても寂しくない、という作り手の主張でもあり、この辺の配慮は好感がもてます。
「別れ」のシーンで、犬の方は真実に気づくというのも面白い演出でした。
松竹の使い方に「作り手の都合による安直さ」が際だっているのが減点材料。

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11.14 第32話「ムルモのライバル、パピィがいばる」

実はムルモが好きな妖精の女の子パピィが人間界にやってきて気持ちを打ち明けようとする、という話。
毎度毎度の妖精話ではありましたが、舞台を人間界にして楓達のデートに絡めたのが良かったです。
水族館にやってくるところまでの、楓にいいように使われる松竹の様が哀れで面白かったです。
水族館に入って以降はパピィの軸が移ったためか、楓はともかく結木、安純、松竹がおざなりになってしまったのが残念。

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11.08 第31話「オラ、キンタだす!」

妖精界の遠足に行った楓やミルモ達が別の種族のぐるみ族の村に迷い込む、という話。
リルムの望んだ「つかまえてご覧なさ〜い」の追いかけっこが逆の形の追いかけっこになったり、
ミルモが倒された怒りからいつものパワーを発揮してキンタを倒すところ、それによってキンタに惚れられてしまったり、
とリルム絡みで面白いシーンがいくつかあったものの、全体的な筋立てはまたぞろ妖精話で印象は今ひとつ。
大御所声優の演技も別段意味を感じませんでした。
暴走したときのハンゾーの可愛らしい声と行動のギャップはやや受けでした。

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11.02 第30話「なんと、ミルモがワルモ団!?」

王妃サリアの肖像画を蹴り破るマルモ国王の写真を使い、ワルモ団がミルモを脅迫する、という話。
間抜けな悪の軍団として実績を上げているワルモ団と、怒ると怖いと言われてきたサリアの組み合わせというのが話の軸。
サリア絡みの写真でミルモを操るも、パーティに呼びに来たサリアに悪事がばれて下される鉄槌。
肝心の写真は蹴り破ってるのではなかったという真相に加え、パーティのための踊りの練習だったというオチ。
と話の組立はよくできているのですが、「最強」のキャラを組み合わせた割には面白さが今ひとつだった印象。
ワルモ団の悪事のシーンにいつもの下らないネタが連発される面白さがありませんでしたし、
恋の作戦に利用することを即座に思いつかない安純、サリアの怒りを解くためにマイクを使う楓、と不自然な点もありました。
結木、松竹、安純と四角関係のキャラが話に絡んだのが救いといえるでしょうか。

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10.25 第29話「リルムの大切な日」

リルムの婚約記念日をミルモが忘れていて、楓も引き受けた伝言を忘れた、という話。
記念日を忘れたミルモに怒り爆発→楓の奔走によって仲直り、という筋立てを押しつけた印象が強かったです。
唐突に妖精界の友達と毎日遊びだすミルモ、その際今までのようなひどい目にあうことなく平穏に遊んでいるベータ、
いつも妖精どうし仲がいいのに今回に限り「男の友情」を持ち出したり、
楓もドジながらも他人を思いやることにかけては誰にもひけをとらないのに伝言を忘れさせたり、
とキャラクターの設定、性格設定にあっていない描写が多すぎました
騒ぎを知った安純による策略も、妖精主体の話だと魅力半減です。
ヤシチの行動の数々が面白かったことが救いでしょうか。
あと、作画はかなりきれいに描けていたと思います。
ところで今回からOPが変わりましたが、Kaedeでなくなった主題歌と妖精で埋め尽くされた映像に、 ますます妖精主体化が進む予感がされ逆にげんなり・・。

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10.19 第28話「がんばれ、ダブル運動会」

楓が、同日に開催される人間界と妖精界の運動会の出場者として往復する、という話。
楓がダブル運動会をめまぐるしく往復するなか結木との接近をはかる安純というラブコメ要素や、
「マイク」は応援魔法ゆえ本来魔法で浮かせる玉転がしの玉を自分で担ぐ楓という設定を使った遊びなど、
楽しませようとする努力の跡は随所に見られたのですが、
第26話から続いてる妖精主体の話が今回も、という時点で悪印象でした。
きっと時節的に今回の放映ということなのでしょうが。今回の作り手には不運だったとしかいいようがありません。
あと、「実は魔法でズルしてるのではないか?」
と楓(の替え玉)を引っ張っていくところでようやく本筋に絡む結木も、
もっと早い段階から楓をねぎらったり心配させるなりして「ラブコメらしさ」を出せば印象は大きく変わったと思います。

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10.09 第27話「妖精学校へ行こ〜う」

自分のマグカップを持つ者の掟として楓が妖精学校へ通う、という話。
転入あいさつのおしくら饅頭に始まって、午前中は教室での魔法授業、午後は野外での実地授業、
と終始異文化交流的な内容で、可もなく不可もなくという印象。
この手の話は言ってしまえば「何でもあり」なので、よほど面白くならないと成功とはいえないと思います。
個々のシーンでは、よく使ってる壁変身の術が今回は功を奏したヤシチ、
手下の報告に「先生の言いなり」と笑った直後に安純の言いなりになっているヤシチ、が面白かったです

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更新:上記参照 作成:2002-10-20 文責:ごま
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