美木の元婚約者・岳山にそそのかされた柳沢が恵や源造に復讐を挑む、という話。
柳沢の復讐劇で、恵たちに更なるピンチが降りかかるわけですが、
背後から操る岳山という存在が、ピンチの度合いを大きくして盛り上げ効果を果たしている上に、
四家協力による護衛体制を破るという説得力にもなっていて一石二鳥の演出です。
解決編は次回ということでそちらに期待。
今回は安田のかっこよさが光っていました。彼も物語の最後には幸せになるのでしょうか。
恵や桂子たち出場者全員が幽霊の出そうな妖しい屋敷に宿泊する、という話。
恵と桂子がお互いに「自分は怖いのに、相手が怖がっていない」と勘違いして、
お互いをなんとか怖がらせようとする行動がエスカレートしていくところが見どころ。
「自分を保つために怖がらせる」「やらなきゃやられる」
という両者の理由づけには恵と桂子の性格の違いがよく出ていました。
声の演技の方も流石というもので怖がっている雰囲気を楽しむことができました。
恵と源造がボクシングの心得のある不良率いる一団に絡まれる、という話。
恵、源造、桂子による500円の使い道、というネタは面白かったです。
いっそ安田組や小林組にも何かアイデアをふるってみては、と思いました。
本編のメインは、ボクサーに対して防戦一方だった源造が最後の一発で逆転する、という前にも見た展開。
間に恵を入れて源造の回復の時間稼ぎとしたのは緊迫感が出てて良かったと思います。
桂子によって企てられた、4つの富豪をまきこんだ大がかりなイベントがスタートする、という話。
長期連載作品にありがちな、ひとつの勝負事を数話にわたって描くシリーズ。
今回は第1回ということで出場するキャラクターたちの姿をほぼ均等に描いてましたが、
限られた時間の中で、それぞれのキャラクターの性格は上手く表せていたと思います。
今回、特に印象的だったのは頼子と桂子のやりとり。お互いのキャラクターを引き立てあっていました。
あと、気になったのは今回ペアを組むことになった藤木と桂子。
ここに至って思ったのは、他のめぐ団のメンバーにはほとんどない桂子との1対1のやりとりが、
この二人だけ妙に多いということ。これは何かの伏線なのでしょうか。
友達と夏祭りに行く恵に、源造が頼み込んで同行を許されるもトラブルを起こす、という話。
源造が喧嘩しないように我慢を重ねながら楽しむ夏祭り、警察官をさけての逃亡、偶然遭遇し女勝負を挑む桂子、
という三部によって全体が構成されていたのですが、個々のシーンは楽しめるものの、
三部のつながりに必然性が乏しく全体的に散漫な印象でした。
夏祭りのシーンでは、いつもならしつこく出てくる不良や証人の男の子がそれっきりになっていて、肩すかしを食らった感。
今回の見どころはなんといっても、警察に追われることに慣れてない恵のとんちんかんな行動。
であるからには、喧嘩の我慢はもっと省略、桂子は現れたところで「引き」にするなどして、
この見どころをもっと強調すれば良かったのでは、と思いました。
婚約者の一件以来、源造を美木の思い人と勘違いしている坂月が、源造音沙汰無し状態に過大な責任を感じる、という話。
恵・美木・源造が坂月の誤解を解くために散々考え抜いた末、大した策もないまま花華院家を訪れるも、
源造と坂月、ほんの少しのやりとりがあっただけで誤解は解けぬまま、
たったそれだけの展開だったのですが、坂月の性格や言動を想像しつつ対策をあれこれ考える、
という部分で面白さが出せていたと思います。
展開としては、美木が坂月の性格について新たに説明を加える度に、三人が話し合いが少しずつ前に進むというものだったのですが、
坂月の性格を熟知している美木、少ししか分かってない恵、全く分かってない源造、
という三者を配置することで、美木の説明のわざとらしさが緩和されていました。
あと、美木と坂月の微妙な関係をエピソード(映像)だけで示していたのも良かったです。