アニメコラム「コメットさん☆」2 ナビゲーション部分を読み飛ばす

アニメコラム集「コメットさん☆」2

各話

第31話 マネビトさんがいっぱい
第32話 ノコシタオバケがやってくる
第33話 時には女王のように
第34話 星の絆
第35話 雪のダンス
第36話 みんなの王子様
第37話 いたずらキューピト
第38話 キモチの遭難
第39話 サンタビトになりたい
第40話 輝きをなくしたケースケ
第41話 タンバリン星国の誰かさん
第42話 さよならの仕方
第43話 瞳に写る輝き

第35話「雪のダンス」

放映日2001年11月25日

保育園のおゆうぎ会が行われる。
ツヨシくん、ネネちゃんらの星組は
亜衣ちゃん、麻衣ちゃん、美衣ちゃんら月組と一緒に
「雪のダンス」を踊る予定なのだが、
結婚退職した月組のキョウコ先生の結婚式なので来ることができず、
月組のみんなは元気がない・・。

保育園の先生の結婚式とかだと、園児たちがお祝いに駆けつけたりしますよね。
そういう点で、
結婚式とおゆうぎ会のバッティングが避けられないというのはちょっと強引な筋立てかな、
と思いました。

でも園児が先生を慕ってる気持ちや、何とかしたいと思って行動にでるところは、
子供らしいリアリティがよく表されていたと思います。

メテオさんによる「近道」と、スピカおばさんによる「星のトンネル」が
つながることによって雪景色が出現するのは、全くの予想外であり、
「雪のダンス」「雪ぢから」と韻を踏んだ上手い演出だったと思います。

最後、園長先生が気を利かせて父兄らを結婚式会場に連れてきたのは、
上手い演出ともいえますが、
「サボタージュ」をどう処理するのかを描いてなかったので評価は微妙なところです。
最後のナレーションの内容も子供達にひいき目でちょっと余計な気もします。

第36話「みんなの王子様」

放映日2001年12月2日

歌手・今川瞬の母親の正体がマスコミに明らかになり、瞬の周辺は大騒ぎ。
その母とはイタリアで活躍するデザイナー、アイコ・キミハラだった。
その母が一時帰国することが分かり、瞬の胸中は揺れる。
コメットは瞬のことが気がかりになるが、
ラバボーとムークは瞬が「王子様候補」から外れたことの方を重用視。
一方メテオもなにやら複雑な心境で・・

今回のテーマは、故あって別々に暮らしている親子の「心の絆」
といったところでしょうか。
瞬とアイコの気持ちや考えが、
コメットさんが孤軍奮闘するなかで描写されていたのが
ひとつの見所でした。

ただ今回はいつものように他のレギュラーキャラが
自然な感じでストーリーに絡んでくることによる、
話の深みのようなものがなかったように思います。
メテオさんが「瞬コレクション」を瞬にあげてしまおうとして
瞬のもとへ向かったり、
ラバピョンがメテオさんにあっさり協力するところなど、
ちょっと強引な展開が多かったように思いました。

あと、最後コメットさんとメテオさんの二人の会話で、
内容がうまく締めくくられてるにも関わらず、
念押しのようにナレーションが入るのは余計だったかも。

それはさておき、
今回外せないのは何といっても「メテオさんのラブリンバージョン」。
変身が省略なのは正直物足りないところですが、
なかなか可愛く仕上がっていたと思います。
ツヨシくんとネネちゃんを迎えにいくところは笑えました。

第37話「いたずらキューピト」

放映日2001年12月9日

メテオさんが今川瞬のことを好きになりはじめたことに危機感を募らせたムークは、
コメットさんと今川瞬を恋人としてくっつけようと画策。
こうするとコメットさんが自動的に王子様の相手候補から外れることにもなり、
メテオさん側のムークにしてみれば一石二鳥。
そこで呼び出されたのは、
矢が刺さった者同士を恋人にしてしまう力をもつ星人(ほしびと)
別名「キューピト」だった。

前回の続編的意味合いもあるお話で、
今回はメテオさんを軸に展開していきます。
王子様のお相手候補とさせるべく
星人を使っての画策に奔走するムークに対する、
メテオさんのそっけない態度をいくつか繰り返すことで、
今川瞬のことが気にかかって仕方がないメテオさんの気持ちを
モノローグなどを使わず、直接的過ぎずに表現していたのが見事でした。

前回に続いてメテオさんの「恋力」による変身(ラブリンバージョン)が
見られたのですが、
今回のはメテオさんの重要なお話であるだけに、
変身シーンを入れた方が、
むしろ流れとしてスッキリまとまり盛り上がったのではないかと思います。
おそらく、メテオさんは主役ではないので敢えて作らないのでしょうが、
普段コメットさんの変身シーンが
話の流れを断ち切ることがままあるのに比べれば
今回はその必要性はあったのではないでしょうか。

それにしても「キューピト」さんの風貌は・・。
カスタネット星国のキャラは
メテオさんを筆頭に目がつりあがってたり、
色使いが紫や緑系だったりと一種変な風に仕上がってます(笑)

第38話「キモチの遭難」

放映日2001年12月16日

今瞬に誘いを受けたことを
コメットさんに羨ましがらせようとするメテオさん。
あまりのしつこさにコメットさんはつい怒鳴ってしまう。
自分の中の気持ちがどこか変であることを感じとったコメットさんは、
ツヨシ君・ネネちゃんと一緒にスピカおばさんのところへ。
「遊んで発散したら」とのアドバイスを受け3人はスノボに出かけるのだが・・。

コメットさんたちが遭難してしまうところが
ちょっとご都合主義ぽかったですが、
遭難したコメットさんを助けに来るメテオさんの行動の伏線が、
コメットさんの変調の要因となる
冒頭のメテオさんの「羨ましがらせ」に重ねられていたところが
面白かったです。
今瞬に送られた歌を歌うメテオさんの歌声が、
メテオさんの居場所を知らせると同時に恋力の転送にもなるというのも
良いアイデアだったと思います。

絵的には今瞬に誘われてはしゃぐメテオさんのオンパレードが、
何回も見返してしまうほどかわいくて楽しかったです。
遭難から救い、コメットさんに感謝されているのに、
目的である「羨ましがられ」でないので釈然としないメテオさん
という表現もらしくていいです。

しかしラストの今瞬の告白は許せませんね。
コメット=ケースケ メテオ=今瞬という単純な構図にならない分、
楽しみができたともいえますが、
メテオさんがあんまりだと思います・・

( 更新:2001年12月22日 文責:ごま )