グゥ | さて最終ラウンドは・・ |
ラヴェンナ | 彼女を一年間保持するためには、当然ながら強靱な精神力と体力が優先されます。
そこでラストは体力がものをいう『ジャングル一周レース』です |
ウィグル、マリィ、保健医、ハレ。クラウチングスタイルをとる。 |
グゥ | それでは位置について |
ハレ | よーし。走んの得意だし。悪くて2位。こりゃもらったなー |
グゥ | よーい(用意) |
ハレの背後にのびる手。その手には注射が。
ハレ、気配を感じて振り返る。保健医、さっと隠す。 |
ハレ | 何隠した?! |
保健医 | べつに |
ハレ | 何かしようとしたろー?! |
保健医 | ちょっとね |
ハレ | 何だよ、何する気だよ?! |
保健医 | だってお前、体力だけはありそうだからさ。ちょっと足止めしようかと思ってさ |
ハレ | 淡々と説明してんじゃねーよ! |
保健医 | こういうマッチョな勝負って嫌いだからさ。
だったらライバルを妨害した方がいーじゃん |
グゥ | なるほど。ちょっとしたハンデというやつですな |
ハレ | 何認めてんだよ?! 反則だろ? |
グゥ | どん(号砲をうつ) |
ウィグル、マリィ、保健医、スタートする。ハレ、抗議に夢中で出遅れる |
ハレ | あ、あ〜。なんだよ、その投げやりなスタートはよ |
グゥ | いーから走れ |
ハレ、早くも先行する三人に追いつく。 |
ハレ | お前みたいなクレージーでマッドでデンジャラスな人間に母さんを渡してたまるかー! |
保健医 | へっ。分かってんのかー。
お前の半分はそのデンジャラスな遺伝子でできてんだぞー |
ハレ | いいや。1グラムだって関係ないね |
保健医 | 非科学的なことを言うな |
ハレ | 関係ないったらないんだー |
ハレと保健医の一騎打ちの様相。保健医、ややリード。 |
保健医 | 父親に道を譲ったらどうなんだぁ |
ハレ | お前なんか父親じゃないね |
ハレ | きぇ〜! |
ハレ、気合いをいれて保健医と並ぶ。 |
ハレ | マッチョな勝負は嫌いだったんじゃないのか |
保健医 | お前にあわせてやってんだよ |
ハレ | 最低! 自己中男 |
保健医 | クソ生意気。お邪魔虫なんだよ |
ハレ | こっちの台詞だー |
ハレと保健医のデッドヒート。いつの間にかハレの頭にはラフレシア。保健医には猿。 |
ハレ | ばーかばーかばーかばーか |
保健医 | あーほぅ、あーほぅ |
グゥやみんな、ゴール地点で待っている。 |
グゥ | 残り50メートル。勝利はどちらに |
保健医 | お前にだけは |
ハレ | 負けない |
ハレと保健医、ポクテにつまづいて転ぶ。そのままゴールに飛び込んだ。
両者手を伸ばすが、ハレの手がゴールテープをつかんでいた。 |
長老 | 勝者、ハレ! |
・・・ |
ウェダ | お祭り楽しかったわねー。屋台でしょう。お芝居でしょう。争奪戦にお酒! |
ウェダ、お酒を飲みまくる。 |
ウェダ | ぷっはー。ははははは・・・ |
グゥ | ああ、盛りだくさんであった |
ハレ、傍らで洗濯物をたたむ。 |
ハレ | よく考えたら俺の場合、勝っても今まで通りの生活が続くだけで全然変わんないんじゃん |
ウェダ | うぉー。もっと飲ませろー。約束守れー |
ハレ | っていうか、前より悪くなってんだけど |
グゥ | 第2回争奪戦、か? |
ハレ | やだ |
おわり
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