マリィの作ってくれたお弁当を食べる保健医。なんか美味しくなさそう。 |
保健医 | おっ美味しいなー。マリィのお弁当はー。 |
マリィ | ふぅっ、私ねー、先生に言うことがあるのー。 |
保健医 | っておい。僕はほったらかしかい。 |
マリィ | あのねー、ウェダん家にアシオって人がいるでしょう。 |
保健医 | ああ。いるねー。 |
マリィ | この前の集会のときに、アシオがウェダに告白したの。 |
保健医 | ふーん。 |
マリィ | 愛の告白よー! レベッカの話じゃ、絶対マジだってー。 |
保健医 | そう。 |
マリィ | 驚かないの? |
保健医 | 別に。 |
マリィ | でね。ウェダもアシオのこと「好き」って言ったんだって。 |
保健医、驚きのあまりマンダにスプーンを突き刺す。 |
保健医 | ふ! ふーん。 |
マリィ | ねー、ショックでしょう? |
保健医 | べつにぃ。関係ないっすよ(声がうわずってる)。 |
マリィ | 嘘。先生ったら無理してる。 |
保健医 | あぁっ?! |
マリィ | 分かるの私、先生の心が。辛い恋をしてるのね。
ああ、先生の心の痛みが伝わってくるわ。 |
保健医 | 苦手だ。この子はなんか苦手だ。 |
マリィ | でもね、あきらめちゃだめ。 |
保健医 | いやぁ、あきらめるもなにも。 |
マリィ | 大丈夫よ私も手伝うから。ねっ。がんばってウェダのハートをつっかもう。 |
保健医 | いや、だからそんなことどうでもいいよ。
(もうーうざったいなー) |
マリィ | でね、私考えたんだけど。先生には何かが足りないのよー。
ルックスよしで、ちょっと貧弱だけどスタイルもよし、お医者さんで頭もよし。
乙女の三大条件を満たしてるのに・・。 |
保健医 | (いるんだよなー、他人の恋愛ざたに口を出したがる女) |
マリィ | ・・何でだと思う? |
保健医、上の空。 |
マリィ | 何が足りないと思う?! |
保健医 | さ、さあ、何でしょうねぇ? |
マリィ | それはね、そう、愛なのー(グゥ:性格よー) |
グゥ、突然窓から登場。 |
グゥ | 性格が悪いからだ。 |
保健医 | えらいキッパリ言ってくれますねー。 |
マリィ | そっか。性格じゃあしょうがないねー。 |
保健医 | えっ?! 愛じゃなかったのかよー。僕に足りないものって。 |
マリィ | やっぱり愛も足りないー? |
保健医 | 「も」ってなんだよ。「も」ってー。あー、いいよー何とでも思ってくれ。
で、何のご用ですか。勝手に人の部屋に、しかも窓から入ってきて。 |
マリィ | あ、もしかしてグゥ。私と一緒で、先生の恋の応援にきたの? |
グゥ | まさしく。 |
マリィ | うわぁ。素敵だわー。力を合わせてがんばろう。 |
グゥ・マリィ | ねー。わーいわーい。 |
マリィ、グゥの手を握り、グゥの周囲をグルグル回る。 |
保健医 | あのさ、盛り上がってるとこ悪いんだけど、
なんで君らは僕とウェダちゃんをくっつけたがるの? |
マリィ | え〜? 私はね、ウェダと先生に仲良しのパパとママのカップルになってもらって、
そばにいてくれたらなーって。 |
マリィの想像図。保健医のだっこしてもらってるマリィ。ウェダは保健医と腕をくんでいる。
ただし、ハレはいない・・。 |
マリィ | うふっ、だからよ。 |
グゥ | グゥは仲の良い両親に囲まれた幸せそうなハレを見たいから。 |
グゥの想像図。ラブラブな保健医とウェダ。ハレは片隅で「う、ぬぬぬ」悔しそう |
グゥ | だから、よ。(邪悪な笑い) |
マリィ | あ〜、グゥってやっさしい。 |
保健医 | (なんか嘘くせぇなー) |
マリィ | よーし。こうなったら、私たち二人で「愛の共同作戦」を始めましょう。 |
グゥ | いいだろう。望むところだ。 |
マリィ | がんばろう。 |
マリィ・グゥ | おー。 |
保健医 | (はぁー。たく、人のことなんだからほっとけよなー。早く帰れっての。) |
マリィ | ところでグゥ、あの二人、家の中じゃどんな風なの?
(保健医:ん? 興味をひかれる)もう恋人みたい?
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マリィとグゥ、ひそひそ。保健医、聞き耳をたてる。 |
マリィ | なーんだ、前と全然変わりないんだー。 |
保健医 | (ほっ) |
マリィ | せんせーい、まだまだ先生の入り込めるスペースはあるみたいよー。
んー、私燃えてきたわー。 |
グゥ | おぉー。 |
保健医 | (君が燃えてどうするよ。) |
マリィ | よーし、私は今制作中の乙女心をしっかりつかまえるかっちょいい先生の服を、
これから仕上げちゃうわー。 |
保健医 | また何か作ってんの? |
グゥ | よし、じゃあグゥは先生をつれて敵地に偵察に行こう。 |
保健医 | おいおい、なに勝手に話すすめてんだよ。おぁっ! |
グゥ、保健医の首をつかんで引きずっていく。 |
グゥ | ぐだぐだいわずに男なら無言で行動してみせろ。 |
保健医 | だから、僕は別にいいって言ってるだろ。 |
保健医、強引に引きずられていった。 |
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