フォルテ |
ここがミルフィーユの胃袋か〜。 |
ミント |
フォルテさん。本当にあんなお話を信じてるんですの? |
フォルテ |
いや〜、しゃっくりってさ。
私の場合決まって飲み過ぎたときになるんだけど。
なんか、そこに意図的な意志を感じるとき、あるんだよね。
飲みすぎた者への警告っていうかさ。 |
ミント |
ついていけませんわ。
しゃっくりは横隔膜のけいれん以外の何物でもありません。
こんなところに何かがいるなんて。そんな馬鹿な・・。 |
シャックン |
なんだ、おめーらは。 |
フォルテ |
今・・声聞こえなかった? |
ミント |
えっ、いや、まさか、そんな。聞き間違いですわ。 |
シャックン |
聞き間違いじゃねぇ。「なんだおめーらは」って言ってんだよ。 |
ミント・フォルテ |
え〜っ?! |
シャックン |
人の住みかに土足で上がりやがって、この。出てけほら。 |
ミント |
えっ、ちょっと待ってください。
なんでこんなものが体内にいるんですの。ねぇフォルテさん。 |
フォルテ |
お前がシャックンか! |
ミント |
もう受け入れたんですの。 |
シャックン |
なんで俺の名前知ってんだぁ?
あんまナメてっと、地獄見っぞこらぁ。くらえ、シャックンパ〜ンチ。 |
フォルテ |
いてっ。やりやがったな、この野郎! |
(銃声) |
フォルテ |
くそっ。素早い。 |
(銃声) |
ミント |
な、なんなんですの。この光景は。
わたくしは夢を見ているんですの。 |
シャックン |
覚えてやがれ。この〜。 |
フォルテ |
はぁ。手強い相手だった。 |
ミント |
今でも信じられませんわ。 |
フォルテ |
世の中には不思議なことが、まだまだあるんだなぁ。 |
ミント |
どうしてそんなに環境に順応するのが早いんですの。 |
フォルテ |
さ、用事も済んだし、帰ろっかぁ。 |
シャックンの大群 |
よくも、好き勝手やってくれたなぁ。生きて帰れると思うなよ。 |
ミント・フォルテ |
え〜っ?! |
シャックンの大群 |
逃がさね〜ぞ、こらぁ。 |
フォルテ |
すごい数のシャックンだ。いったい何匹、いや何億匹いるんだぁ? |
ミント |
ああ・・こんな光景ありえませんわ。 |
フォルテ |
もう、めんどくせ〜。まとめて相手になるぜ。いくぞ〜。
ヤ! ホッ! トォ! ヤ! ハッ! トォ! ・・・ |
シャックンの大群 |
うう・・(うめき声) |
・・・・ |
ミルフィーユ |
ありがとうございました。
おかげでピタッとしゃっくり止まりました。 |
ミント |
ほ、ほんとに良かったですわ。 |
フォルテ |
こ〜んなに大変とは思わなかったよ。
特にラスボスのマザーシャックンが激強だった〜。 |
ミント |
わたくしはもう寝ます。色々ありすぎて今日は疲れましたわ。 |
フォルテ |
あぁ、お疲れ! |
ミルフィーユ |
ホントありがとう、ミントさん。おやすみなさい。 |
ミント |
ええ、おやすみなさ・・ヒック |
フォルテ・ミント
ミルフィーユ |
あっ! |
ミント |
シャックン・・。 |
ミント |
(ナレーション)本当の悪夢はまだまだこれからだった・・ヒック |
おわり |