「ギャラクシーエンジェル」ラジオドラマ集 こぼれ話シリーズ5その2-アニメ討論室-

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「ギャラクシーエンジェル」ラジオドラマ集 こぼれ話シリーズこぼれ話その5 「古代言語チョムカ」の巻

その2

ミルフィーユ (ノックの音)ミントさ〜ん。
ミント (ドアの開く音)はい。どうしました?
待機任務交代の時間はまだだと思いますが・・。
ミルフィーユ ミントさん。これ読んでください。
ミント いきなり、なんですの?
ミルフィーユ 貴重〜な古文書です。
蘭花 だ〜から、ミントだって読めないって。
ミント (うさ耳の音)むっ。
フォルテ そうそう。読めるわけないって。
だってこれニセモノ・・
ミント 失敬なこと、おっしゃらないで下さい。
まだ見てもいないのに、読めないと決めつけないでいただけませんか。
ロストテクノロジーを扱う仕事に考古学は必須ですわ。
わたくしはちゃんと勉強をして学位もとっています。
あ、みなさんはどうか知りませんけど。
フォルテ あ〜、こいつ学問を鼻にかける気か〜。
ミント そんなつもりはありませんけど。
やはり積んだ教養の違いってものは、あるんじゃないですか〜。
フォルテ ほんま、腹たつ〜。
蘭花 フォルテさん。
フォルテ 止めんな蘭花!
蘭花 まあまあ。 (ひそひそ声で)ミントが読むって言ってんだから、
読んでもらいましょうよ。
どうせ読めっこないんですから。こんなデタラメ文。
フォルテ (ひそひそ声で)や、それもそうか。
へっ、読めなかったときのミントの言い訳、楽しみだな〜。
ミント 何ごそごそ言ってるんです?
フォルテ いや、今蘭花に諫められてたんだよ〜。
見てもいないうちに否定するのは、やっぱり我々が失礼だろうって。
反省した! 全面的に私が悪かった!
ミント ま、非を認めるならいいですけど。
フォルテ (ムッとして)あぁ?!
蘭花 まあまあ、フォルテさん。
ミント じゃ、本を見せていただけますか。ミルフィーユさん。
ミルフィーユ あ〜はいはい・・ここのとこです。
ミント はい・・ん? え〜っ!
蘭花 どうしたのミント?
フォルテ まさか分からない・・
ミント これは! 幻の、超古代言語です。
蘭花・フォルテ え〜?!
ミント これは大変な発見ですよ。
この本に載っているのは、
大昔、辺境惑星の小さな島で、特定の若い女性たちが、
わずか数年だけ使っていたという非常に貴重な言語です。
この言語は、あったという伝承だけで、
言語そのものに関する文献がほとんど残っていないんです。
このため学会では、ずっと幻の言語と言われてきました。
こんなに沢山の文例が載っている本が現存してるなんて・・。
フォルテ おいおい。なんか、本当っぽいぞ。
蘭花 うぇ〜・・そうですね。
フォルテ と、ということは、これって相当貴重?
ミント もし、仮に古代遺産専門のオークションに出したら、
200万ギャラは下らないでしょうね。
蘭花・フォルテ え〜!
ミルフィーユ ほらほら。99.9975%オフ。
ミント まあ。実際はこのレベルになったら文化遺産ですから。
売り買いは差し止められて国が管理することになるでしょうけど。
フォルテ しかし、そう聞くと俄然興味がわいてきたな。幻の言語。
ミント だいたいなら読めますよ。
フォルテ えっ! 本当?
ミント バラバラの単語の発音だけなら、他の文献にも載ってましたから。
蘭花 あ、あたしも聞きたい。
ミルフィーユ わたしもです〜。
ミント ん〜。例えばこの文例ですが。
これは「この前、嫌いな人からの電話を無視していたら、
『強引に連れていくぞ』と脅されて、とてもハラがたった」
といった意味になるんですが。
蘭花・フォルテ・ミルフィーユ ふんふん。
ミント こんな感じになります。
蘭花・フォルテ・ミルフィーユ どんな?
ミント このまえ〜。ウザベル、シカッティングしてた・ら〜。
ラチるとか言われ・て〜。
チョムカ〜。
おわり
( 更新:2002年7月22日 文責:ごま )