ノーマッド |
さてさてノーマッドです。今回のエピソードは夜中です。
それにしても女性って怖い話すきですよね〜。
ホラー映画とかも女性の方がたくさん見てるみたいだし。
それって要するに女性の方が神経が図太いってことで・・ |
ミント |
おほほほほ・・・(変な音) |
ノーマッド |
きゃ〜! (????) |
ミルフィーユ |
ギャラクシーエンジェル ラジオドラマ エンジェルこぼれ話その3
「ヴァニラの怖い話」の巻 |
時報 |
ブッブッブッブ〜ン。
銀河時間、午前2時、ちょうどをお知らせします。
ブッブッブッブ〜ン・・ |
(足音) |
フォルテ |
あれ? ヴァニラ。何してんの? |
ヴァニラ |
深夜待機です。 |
フォルテ |
はあ? 夜勤ならなんで電気消してんの?
非常灯しかついてないじゃん。 |
ヴァニラ |
これでじゅうぶん、周囲の把握はできてますから。 |
フォルテ |
やぁ〜・・そうですか。
おっ。よく見るとヘッドフォンなんかつけちゃって。
ヴァニラも音楽聴くんだ。あ〜宗教音楽とか?
あ、いや。そうか。この暗がりで音楽だからヒーリングってやつだ。 |
ヴァニラ |
時報です。 |
フォルテ |
あ、あ、あ〜・・時計合わせてたんだ。 |
ヴァニラ |
違います。ただ、聞いていただけです。 |
フォルテ |
なんで・・時報なんか、ただ聞く必要があるわけ? |
ヴァニラ |
時報は・・ |
フォルテ |
だぁ〜、やっぱいい。よけい気が滅入りそうな気がする。
こんな暗がりで一人で時報聞いてて怖くなってきたりしないの? |
ヴァニラ |
いいえ、しません。 |
時報 |
ブッブッブッブ〜ン。
銀河時間、午前2時、10分、20秒をお知らせします。
ブッブッブッブ〜ン・・ |
フォルテ |
で。誰もいないはずの駐車場を振り返ったら、
そこには血まみれの女が〜・・ |
ヴァニラ |
そうですか。 |
フォルテ |
そうですか〜じゃなくて。ちっとは怖くなんない? |
ヴァニラ |
いいえ。 |
フォルテ |
はぁ〜。さすが蘭花が叫びすぎてハスキーボイスになったホラー映画
「悪魔と死霊の佐渡おけさ」に眉ひとつ動かさなかっただけのことはあるな。
くそ〜。意地でも怖がらせたくなってきた。 |
(扉の開く音) |
ミント |
たしか、給湯室に紅茶のストックが・・
ひゃあ! な、なにしてるんですか二人とも!
こんな真っ暗にしたまま。
いるなら電気つけてください! |
フォルテ |
そうそう。こんな感じで怖がってほしいね〜。 |
ミント |
別に怖がってませんよ。驚いただけです。 |
フォルテ |
じゃあ、怖い話を一緒に聞いてけ。 |
ミント |
うっ・・ほ、他の人を誘ってください。わたくしは興味ありません。 |
フォルテ |
とかいって怖いんだろ〜。
そういえば「悪魔と死霊の佐渡おけさ」見てるときもいなかったもんな。 |
ミント |
あれだって別に怖かったわけじゃありません。
|
フォルテ |
口ではなんとでも言えるよな〜。 |
ミント |
(うさ耳の音)わかりました。つきあいます。 |
フォルテ |
よっしゃ。じゃあ、とりあえずヴァニラが怖がるまでな。 |
ミント |
へぇ〜・・? |
フォルテ |
つきあうって言ったのが運のつきだ。 |
つづく |