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ガスト |
そうか。ジョナサンは焼き芋屋で、パトリックは竿竹屋か。 |
ジョナサン |
で、お前がクレープ屋兼焼鳥屋だろ。
気(?)を揃えたわけでもないのに、似たようなことやってるな〜。 |
パトリック |
俺達って、むっかしからそいういう所あるよな〜。 |
ジョナサン |
そうそう。狙ったわけでもないのに、同じところでばったりとか。
しょっちゅうだったし。 |
ガスト |
この間も全然違う経緯で同じ国に来てて、あれもビックリしたよ。 |
パトリック |
あったな〜。 |
ジョナサン |
あそこじゃ結構ビッグで、羽振りよかったんだけどな〜。 |
パトリック |
かなりの大物だったな〜。 |
ジョナサン |
な、なにいってんだよ〜。
そこで唯一俺の上に立ってたのがあんただろが。 |
パトリック |
へっへへ。いや、あんなもの形式的なものに過ぎないって。 |
ガスト |
そこにアイツらが現れたんだよな。 |
ジョナサン |
やなこと思い出させんなよ。 |
パトリック |
でも、いっつも最悪のタイミングだ。
あの女共が出てくるのは。 |
ガスト |
そ〜だよ。アイツらがでてくると、何故か俺達はひどい目にあうんだ。 |
ジョナサン |
相性でいえば最悪なんだろうな。 |
ガスト |
逆に言えば、アイツらさえいなきゃ
俺達ももっとマシな日々が送れていたんじゃないのか。 |
パトリック |
そりゃ言えてるかもな。 |
ジョナサン |
く〜、くそ〜。なんで俺達ばっかり。 |
ウォルコット |
愚痴はおよしなさい。 |
三悪 |
あ〜? |
ジョナサン |
あ〜、あんたバナナパフェ食ってた・・ |
ウォルコット |
はい。そこの席の者です。今、通りすがりに話を聞きました。 |
パトリック |
何の用だ? |
ウォルコット |
上手くいきかけていた状況が急に悪くなり、
自分の思惑などけちらして、打つ手もなくなり、更にどんどん悪化していく。 |
ガスト |
そうそう。そうなんだよ。 |
パトリック |
なんで分かるんだ。 |
ウォルコット |
私はしばしば経験していますから。 |
ジョナサン |
うわ〜っ! あんたも他人に人生狂わされてんのかよ。 |
ウォルコット |
おそらく。あなた方よりたくさん。 |
ガスト |
うわっ。よく耐えてるな。 |
ウォルコット |
なに、気のもちようです。
あ、そうだ。あなた方に良い言葉をお教えしましょう。 |
三悪 |
はあ。 |
ウォルコット |
色々あるけど、それもまた人生。 |
三悪 |
はあ〜っ(感嘆) |
ウォルコット |
じゃ。 |
パトリック |
あ、待ってくれ。あんた名前は? |
ウォルコット |
バナナパフェの親爺、とでも呼んでください。 |
ジョナサン |
また、会えるかい? |
ウォルコット |
縁があれば、きっと。 |
(足音) |
ガスト |
俺達よりひどい目にあってるなんて。 |
パトリック |
たぶん、本当だぜ。あれは。 |
ジョナサン |
すげえ人に会っちまったな〜。 |
パトリック |
俺達も、まだまだだな。 |
ガスト |
がんばろうぜ。 |
ジョナサン |
ああ。 |
パトリック |
ああ。 |
おわり |