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ごまの「アニメ批評日記」

過去ログ 2003年6月16日〜21日

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2003.06.21

「ガンパレードマーチ」第2話「勝手にしやがれ−Going My Way−」

全話の評価★★★★

前回の実戦で速水と壬生屋の窮地を救った芝村舞が、転校生として5121部隊にやってきた、という話。
作品開始早々、5121部隊初の実戦という展開によって受け手にインパクトを与えた第1話を受け、
主人公速水とヒロイン(?)芝村舞が置かれている環境のみを終始描く、
世界観から主人公周辺、又は「動」から「静」という流れで受け手の興味を引きつつ進む、
作品としてはまずまずの立ち上がりでした。
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脚本:新宅純一 絵コンテ:別所誠人 演出:高島大輔 作画監督:小澤郁


2003.06.20

D・N・ANGEL」第5話「ダブルクッキング」

全話の評価★★★☆

大助と梨紗がクラスで二人、調理実習の居残り授業を受けることになるが、変装した梨紅が身代わりで来る、という話。
ダークが全く登場せず、大助は学校についてきたウィズに翻弄されるという番外編的展開。
そっくりな双子が互いの役を演じる「入れ替わり」の嘘臭さ(でも漫画やアニメにはありがち)や、
家庭科教師のキャラ設定が無理矢理なところなど、一見すると乱暴な作りなのですが、
その内容には作品の流れに沿った人物関係やキャラクターの描写が盛り込まれていて、
1話完結のコメディとして楽しめる上に、物語の大筋にも絡んでいるという秀逸な話でした。
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脚本:中 弘子 絵コンテ:開本菜織 演出:広嶋秀樹 作画監督:おおのつとむ


2003.06.19

宇宙のステルヴィア」第5話「きっかけ」

全話の評価★★★★

ファウンデーション対抗の合同体育祭を前に、士気高揚を兼ねて予科生から「アストロボウル」競技の出場選抜会が開かれる、という話。
実習や授業風景がまともに描かれたのは「第4話のみ」という状況でのシリーズ序盤の第5話。
「そこそこ操縦できるようになりました」と経過をはしょってまで
今回の話が来る必然性が理解できません。
志麻たち予科生の授業風景はもとより、志麻たちの寮生活、余暇の過ごし方、
本科生の授業の様子、人類におけるファンウンデーションの位置づけ、
ステルヴィア内の様子などなど、描写すべきことは山ほどあると思います。

ビアンカのCG映像はなかなか楽しめるものですが、
今回最大の山場である「ゴール前で志麻機があやか機を交わすところ」は
止め絵にした効果がありませんでした。

良かったのは前回同様、志麻と光太が秘密の場所で相談しているシーン。
級友として知り合って、話数を経るごとに互いに打ち解けていく感じが
上手く表現できていると思います。

脚本:千葉克彦 絵コンテ・演出:鈴木利正 作画監督:高橋晃


出撃マシンロボレスキュー!」第17話「立て、サイレンキャリーロボ!」

未制作

全話の評価★★★★☆

最高時速700キロのリニアモーターカーの開通初日、列車に爆弾が仕掛けられジャックされる、という話。
任意の速度以下になると爆発するという設定は「新幹線大爆破」というかつての映画と同じです。
この映画、鉄道マニア曰くディテールはいい加減(当時の国鉄が非協力だった)らしいのですが、
新幹線を併走させての解体器具の受け渡しや、ポイントを切り替えての衝突回避などスリル満点。
私は子供の頃この映画をハラハラしながら見ていた記憶があります。

戻って本編は、アリスの過去(女優時代)、アリスと誠の確執、そして列車ジャックと、
それぞれ単体で一本できてしまいそうな要素をただ積め込んだだけ、
ロボットで橋脚を移動させるのも「たった今思いついた」という印象です。
しかも子供が必ずといっていいほど憧れる列車を使った一話であるにも関わらず、
上記の映画のような楽しませる工夫が皆無だったのは残念でした。

脚本:吉野弘幸 絵コンテ・演出:菱田正和 作画監督:佐々門信芳


2003.06.18

ボンバーマンジェッターズ」第31話「ミスティ大作戦」

全話の評価★★★★★

花の香りがする納豆を巡るジェッターズ、ヒゲヒゲ団、ミスティの争奪戦を回想する、という話。
サブタイトルが示す通り、今回の本筋はミスティが回想するマイティとの思い出。
一見すると過去のエピソードが単に順を追って流れているだけに見えますが、
よく見るとバーディ(マイティ)視点とミスティ視点という二つの視点の切り替えがあることに気づきます。
使わなくなったジェッターズのコンテナ船と意識不明のMAXという、
共に修理(治療)中の状態を眺めるバーディとミスティの回想という形から本編に入ることで、
異なる視点でのシーンのつなぎ合わせを受け手にことさら意識させることなく
一本の話として見せていたのが上手い作り方でした。
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脚本:吉田玲子 絵コンテ:小寺勝之 演出:上坪亮樹 作画監督:あべたくじ


2003.06.17

成恵の世界」第3話「二人の秘密基地」

全話の評価★★★★

成恵が和人の家に遊びに来る、という話。
「アニメの作り手側にとっての商業的見地による上客とは
DVDなどの高価な関連商品を買ってくれる受け手。
そういう上客である受け手を揶揄するようなシーンを描くことは、
上客という存在に対しての冒涜でありタブーである」
たぶん考えすぎでしょうが、本編を見ているとそういう邪念が頭をよぎります。
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脚本:杉谷祐 絵コンテ・演出:宍戸淳 作画監督:柳野龍男


宇宙のステルヴィア」第4話「がんばります」その3

「お汁粉に塩いれたりするよね。ああいう感じかな。」

全話の評価★★★★☆

・押しつけがましいBGM
そして何といっても本作の雰囲気をぶちこわしているのがこれ。
「ビアンカを暴走させるとき」「レンズ磨きをはじめるとき」「掃除機を暴走させるとき」など、
志麻のドジな行動を描いているシーンにBGMの押しつけがましさが顕著に現れています。
要するにコミカルなシーンということを強調したいのでしょうが、
映像だけで演出意図を十分果たせていることろにあからさまにコミカルなBGMを被せるのは、
くどく過ぎて逆に嫌らしく感じさせていました。
BGMの音量の大きさが更に拍車をかけています。
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脚本:大河内一楼 絵コンテ・演出:角田一樹 作画監督:前田明寿


2003.06.16

宇宙のステルヴィア」第4話「がんばります」その2

未制作

全話の評価★★★★☆

・バストアップからアップへの無意味なカット転換
罰当番に励む志麻を遠くで眺めるアリサ・やよい・晶の3人という一幕における、
先に退散したアリサとやよいの後に続こうとする晶が去り際に「ファイト」と呟くシーンがそれ。
バストアップからアップに切り替える(或いはズームアップする)のは、
受け手をそのキャラクターにより注目させるためですが、
本編の場合、バストアップの晶の顔の大きさがアップのものと変わらなかったために、
ぎこちなくカットが切り替わってるような印象を与えてしまいます。
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脚本:大河内一楼 絵コンテ・演出:角田一樹 作画監督:前田明寿


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更新:2003-06-24 作成:2003-06-24 文責:ごま