『ゲットバッカーズ−奪還屋−』9〜14話ごまのアニメ批評日記-アニメ討論室
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ごまの「アニメ批評日記」

『ゲットバッカーズ−奪還屋−』

第1話 〜 第8話 : 第9話 〜 第14話 : 第37話・第39話・第40話
更新:2003-02-08

02.05 第13話「炸裂!風鳥院流絃術」

3組に分かれての進行が続くが、花月&卑弥呼のコンビにマクベスの刺客によってピンチが訪れる、という話。
メインは花月&卑弥呼と刺客との攻防。
卑弥呼と一緒にいた花月が実は最初の爆発によって紛れ込んだ偽物だったという仕掛け。
ザコを倒す花月に対する卑弥呼の「赤屍みたい」という台詞から、
花月の「メンバーに裏切り者がいる」という台詞あたりまでが、
本物の登場によって伏線と分かる種明かしとなっていて面白いです。
その偽物・赤目小源太と花月での戦いでは「本物」の花月の強さを存分に見せつけたあと、
後半ではマクベスのギガワイヤーによって操られた卑弥呼ともども窮地に陥るという展開で、
今度はハラハラさせてくれます。
ただ、ギガワイヤーという「インターフェイス」が流石に嘘臭いのが引っかかります。
もう少し説得力をもたせて欲しいところ。
その他、士度&蛮のやりとりやマクベス自身の台詞により、
「IL」がレンズというところまで明かされました。
小源太が花月に対して叫ぶところでも何か説明らしきことを言っていましたが、
こちらの台詞はBGMと重なって聞き取れませんでした。
これは作り手がわざとそうしたのかもしれません。

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01.25 第12話「未知なる少年、MAKBEX 」

不測の事態により6人が2人ずつ3組に分かれ、それぞれ無限城のなかのILを目指す、という話。
やはりまず、6人がシャッフルされたことにより、
蛮&銀次以外の組み合わせが見られるということが、今後も含めての楽しめる要素として挙げられます。
今回は連携プレーというようなものはありませんでしたが、
一度対戦している銀次と蔵人のやりとりはコミカルでありながらも、
蔵人の強さ・恐ろしさ、そして銀次との再戦の可能性を示唆していたりして面白かったです。
蛮と士度の方は、いわゆるザコを相手に圧倒的な強さを見せていて爽快でした。
ただ士度の使ったカラスで手下共が撤収するのは、単なる間抜けに見えてしまい今ひとつな描写でした。

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01.14 第11話「潜入、無限城・IL奪還作戦」

ILと呼ばれるものを奪還する依頼を受けて蛮&銀次を含め、総勢6人で無限城に入っていく、という話。
今回は無限城に入ってすぐのところまでの進行でしたが、
「昨日の敵は今日の友」という展開を描きつつも、不協和音なところも演出していて面白かったです。
依頼主のテストのところでは、それぞれが能力を存分に発揮することでの爽快感もでていました。
仲介屋が何者かに拉致されるシーンは、今後本編に絡んでくるのでしょうが
身の安全が心配だから途中で帰したのに襲われてしまうのは、いかにもご都合主義な感。
ならばもっと安全なところで帰せばよかったのに、と思ってしまいます。

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12.29 第10話「幻のひまわりを奪り還せ!後編」

クレイマンのアジトに連れてこられた蛮と銀次が真相を知り、依頼人と依頼人が向ける始末屋と対決する、という話。
科学的鑑定では偽物という事実と、クレイマンによる本物との強弁との整合性を種明かしする所が話のキーになっていました。
真相の方はオカルト的ながらもフィクションとして納得できるものでしたし、
クレイマンの絵への執着心を肉親への思いとシンクロさせていたのも説得力を増す作りで良かったです。
クレイマンが見せたトレース能力も能力自体はインチキではありましたが、
それを本物らしく見せる能力はあり、伏線も張られていたわけで上手くやられたという感じです。
ただひとつ、絵心という要素が重要な割に、
作り手の絵に対する知識の浅さが見え隠れしていたのはいただけませんでした。
具体的には、絵を壁に掛ける方法や、死後の巨匠が描いているのに死ぬ直前でない画風などがそれです。
普通ならツッコミで済ませるネタなのですが、こういう話であるならキッチリやって欲しいところです。

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12.19 第9話「幻のひまわりを奪り還せ!前編」

密かに公開を予定していたゴッホのひまわりが名画泥棒クレイマンによって盗まれた、という話。
クレイマンのアジトを監視するところで卑弥呼の車が飛び出してくるところから、
蛮&銀次が車に乗り込んで発進するところまでのアクションが秀逸。
特に蛮が車を発進させるところは、銀次が車の屋根に張り付いた状態にすることと、
車が蛇行するデフォルメによって上手く緊迫感が出ていたと思います。
傀儡香をかがされた蛮が銀次を締め上げつつも、自分に電撃を打たせるところも構図の良さで迫力がありました。
蛮の能力のトレースを見せるクレイマンの能力の真相については持ち越し、ということで後編に期待。

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更新:上記参照 作成:2002-12-20 文責:ごま(goma)
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