『プリンセスチュチュ-雛の章-』第14〜16話ごまのアニメ批評日記
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ごまの「アニメ批評日記」

『プリンセスチュチュ-雛の章-』第14〜16話 各話の主なスタッフデータ

第1話 〜 第11話 : 第14話 〜 第16話 : 第17話 〜 第21話
更新:2003-01-09

01.08 番外編「卵の組曲」

総集編、という話。
前回と違ってこちらは純粋な総集編。

01.04 番外編「猫先生の愛のレッスン」

バレエの基礎的な説明や、これまでの話に用いられたバレエ作品のモチーフ、キャラクター紹介などをレッスン形式で描く、という話。
これまでに使われたカットをつなぎ合わせた総集編的話ではありましたが、
バレエの知識を得ることで作品の味わいが増す、という事を説明する内容になっていて、総集編ならではの上手い作り方だと思いました。
個人的には動物キャラ紹介はもっと短くしてバレエの方に時間を割いても良かったと思います。

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12.26 第16話「乙女の祈り」

みゅうとが、バレエコンクールの優勝候補ふれいあを生け贄にしようと企む、という話。
ふれいあのキャラクターの立ち位置は、前回の「コッペリア」におけるぴけと全く同じで、
ぴけやふれいあ等の被害者、生け贄を企むみゅうととるぅ、阻止するチュチュとふぁきあ、
というワンパターンな展開になってしまっています。
少なくとも、本編における何かひとつ新たな要素を提示して欲しかったところです。
肝心の踊りのシーンも止め絵ばかりで薄い印象。
あとウズラの存在意義も不明。正にドロッセルマイヤーの傀儡であったエデルの生まれ変わりとして登場させた意味が感じられません。
今後、何か意味があるという展開にもっていくにしても、もう少し伏線がほしいです。

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12.09 第15話「コッペリア」

みゅうとが何かに操られるように不可解な行動を見せ、ぴけもみゅうとが好きと言い出す、という話。
るぅが父と呼ぶ大鴉らしきキャラクターが登場し、るぅにあれこれ指示を与えるのですが、興ざめというか違和感を感じます。
これまでに描かれていたあひる、みゅうと、ふぁきあ、るぅの四者による、分かるようでもあり分からないようでもある行動原理、
現実と物語がごっちゃになった世界をふまえての不可思議な関係、
といった本作独特の世界観が突如として勧善懲悪モノに成り下がったような印象を受けました。
さて本編はあひるの茶化し役でしかなかったぴけが大きく絡んでくる展開。
「みゅうとが好き」と言い出してみゅうとに操られる様は、「ふぁきあ命」という設定によって異常性が強調されています。
また、悪のり風にあひるをたきつけるりりえの描写も、その行動は悪気のない素であるということが既に説明されており、
これまで脇役陣もしっかり描いてきたことが生きた形になったと思います。

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12.01 第14話「大鴉」後編

大鴉のボスが登場する、という話。
これまでチュチュ、みゅうと、ふぁきあ、るぅ達物語のキャラクターによって不可思議な世界を表現していたのに、
ボスという明確な形で世界観を示してしまったのは興ざめでした。
猫先生の回想シーンやミーアキャット達によるボケツッコミは面白かったです。

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11.21 第14話「大鴉」前編

(ナレーション)昔々、一人の男が死にました。
男が書いたお話の王子様と大鴉は、お話から飛び出して戦い、
その末、王子様は自ら心臓を取り出し、その禁断の力によって大鴉を封じました。
心をなくした王子様はある街で、一羽のアヒルに出会います。
王子さまを想う心でアヒルはお姫様に変わり、なくした心のかけらを集めるのです。
王子さまは少しずつ心を取り戻し、とうとう愛する心も取り戻すことができたのです。めでたしめでたし。
だけど、本当にそうでしょうか。お姫様は王子様に愛を告げた途端、光の粒になって消えてしまう運命なのですから。

プリンセスクレールとの戦いが終わり、みゅうとは心を全て取り戻して物語に戻ることを決意する、という話。
心を大分とりもどして明るくなったみゅうとと、口は悪いが優しくなったふぁきあと、あひるとのやりとりが見どころ。
正体がチュチュであることをバレないようにしつつ、みゅうとの本心をあひるに聞かせようとふるまうあたり、
ふぁきあのあひるに対する態度の変化が上手く表せていたと思います。
みゅうとが「なんでも話せる友達」という台詞は、あひるには「自分は全てを話していない・・」という苦悩を喚起させつつ、
受け手にはあひるは友達、チュチュには恋心という違いを示したものでしたが、
一瞬、「いいお友達」と言われてあひるがショックを受けているように見えてしまうのがやや減点材料。

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更新:上記参照 作成:2002-08-18 文責:ごま(goma)
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