アニメコラム「ラーゼフォン」 ナビゲーション部分を読み飛ばす
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アニメコラム集「ラーゼフォン」

「ラーゼフォン」ファーストインプレッション

2002年1月から放映開始

あらすじ

東京で暮らす高校生・神名綾人は、模試会場に向かう途中、航空部隊の攻撃に遭遇した。
平和な日常から一転して破壊されつくす街を目の当たりにする綾人。
そこへ同級生・美嶋玲香と遭遇。更に公安を名のる男たちが綾人を拉致しようとしたかと思えば、
謎の女・紫東遥が何故かそれを救う。
何もかもから逃げるように地下鉄に飛び乗った綾人は神殿にたどり着く。
そこで彼が目にするものは・・。

レビュー

一言でいうと、近未来を舞台にしたロボット物。
ただし、ロボットそのものの活躍よりも主人公の成り行きに重点をおいた「大河ドラマ調」の作品。
監督自らが認めるように「エヴァ」っぽい雰囲気をもっています。

まず目につくのは特徴的な作画。
背景は、近未来の設定にありがちな線を強調した無機質なものではない
色と影だけで作られた美術的なタッチ。
それに被せられるキャラクターも線が細く薄い色使い。
それぞれの出来は非常に良いのですが、
これらの組み合わせは、まるでファンタジー世界を見ているような印象を受けます。
逆に言うと、近未来という設定の重みが表現されていないということではないでしょうか。

また平和な日本で突如戦闘を目の当たりにした少年の反応としては、
あまりに緊張感に欠けていると思います。
ロボットの存在が当たり前のように認識されている
「パトレイバー」などの世界観に浸ってしまったがゆえ、というのは穿ちすぎでしょうか。

( 更新:2002年3月1日 文責:ごま )
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