JR東日本の関連会社がまもなく売り出す「O−bento」に、
農業団体からの抗議が続いているそうだ。
この商品に年間 300t のカリフォルニア米が使われるのが
お気に召さないらしい。
そして、この抗議を受けて「自民党農林族」が登場。
「適切な対応」の申し入れ、という圧力をかけているらしい。
果ては農水相までもが「残念」というコメントを出す始末。
食糧問題は他の工業製品と全くの同列に扱えない。
食糧自給率は確保すべきである。
故に適度な国内農家の保護は必要である。
こういう意見には全く賛成だが、
先のセーフガードといい、政府の対応はお粗末の一語につきる。
今真っ先にやるべきことは、
あるべき農業の姿・ビジョンを示して国民の信を問うことだと思う。
場当たり的に障壁を設けるだけでは、
農業はおろか日本の将来すらままならないのではないでしょうか。
自民党のお歴々はこの程度の簡単な理屈すら
理解できないおつむしかお持ちでないんでしょうか。
某公共放送の上記番組で自転車事故の急増を扱っていた。
無論、目的は事故を減らすことなのだろう。
事故を減らすための番組というのは悪くないと思うが、
その原因を、マナーをはじめ自転車側に集約していたのが気になった。
例えば、ドライバーや歩行者へのインタビューでは、
いかにも自転車の危険な運転が諸悪の根元のように印象づけていた。
確かに、自転車の危険な運転も多いだろうし、
事故の大きな要因となっているのは間違いないだろう。
だがそれを言うのであれば同時にドライバーや自動車側の落ち度も
検証すべきではないだろうか。
ここで重要なのは法的には自転車は車道を走らなければならないということである。
自転車が本来車道を走るべき事を分かってないドライバーが
(ネット上で「車道を走る馬鹿自転車」などというカキコを
見かけたことがあるが、「馬鹿はお前だ」と言いたくなる)、
自転車を邪魔者扱いしているのをよく見かけるし、
私も何度も経験がある。
また違法駐車などは、車道を走るべき自転車にとっては
これぞ邪魔者以外の何者でもない。
それに車社会を追求した結果、
自転車の走るべきスペース確保がなされていないのも問題である。
歩道を堂々と走る自転車など、
自転車の側にもルールを分かってない者が多いが、
まずやらなければならないのは、
違法駐車をなくしドライバーを啓蒙し、行政としての取り組みも行い、
自転車の走る場を確保することである。
自転車のマナーを云々するのはそれからだと思う。
駐車スペースを確保するなどの行政の努力なしに、
違法駐車の取り締まりばかりを強化することを
ドライバーはどう思うだろうか。
それと同じ事である。