『しあわせソウのオコジョさん』第44話〜第51話 ごまの「アニメ批評日記」fromアニメ討論室

ごまの「アニメ批評日記」

「しあわせソウのオコジョさん」

第35話 〜 第43話 : 第44話 〜 第51話
更新:2002-09-27

09.26 第51話「しあわせ荘のオコジョさん」

オコジョさんが突然姿を消した、という話。
最終回というよりエピローグ的な内容。
姿を消したオコジョさん捜索という名目で、これまでに登場したキャラクターや街の風景を総ざらえしています。
こんなにキャラクターが出ていたのかと驚くことしきり。
映像面では、前半がいつもの本作はもちろん、TVアニメとしてもよく動いていました。気持ち悪いくらいに。
もっとも「総ざらえ」展開を見せた後半は止め絵や使い回しに終始していましたが。
肝心の本編の方は、オコジョさん失踪で「すわ一大事」かと思いきや、実はなんということもなかったというオチに、
オコジョさんがいて良かったのか、いない方が良かったのか、槌谷の少し複雑な心境を描写してお終い。
EDには、いつものOPをもってくる、と「オーソドックス」な最終回でした。
塚原院長がオコジョさんを探しながら診察するところが今回一番面白かったです。

09.19 第50話「ぽかぽかコジョルー」「オコジョ番長! 完結編」

前半は、福引きで当たった旅行先がコジョルーの故郷だった、という話。
コジョルーを主役にするとつまらなくなるというセオリーを最後まで踏襲した感。
一旦行きかけた野生から帰ってくるのを「コジョルーの自立」と表現したのだけは買いでした。
後半は、学校を襲ったハブ番長にタジタジのオコジョ番長とフェレット番長、影が薄くなる、という話。
ハブ番長とマングース番長が映像・演技とも役を十二分にこなせていたのが良かったです。
今回、オープニングをカット、背景も力が入っていてキャラもよく動いてましたが、
言い換えればいつもがチープ過ぎるということですし、
動いている割に肝心の話の方が大して面白くなかったで拍子抜けしてしまいました。

09.13 第49話「好きだッ! ツチヤ」「オコジョ番長! 運動会編」

前半は、槌谷の姉を槌谷の女装と勘違いしている長谷川が愛の告白をする、という話。
第45話で予告されていたのもあり、初から展開もオチも丸わかりなのですが、
その分かり切った展開に突き進む長谷川の哀れさがたまらなく面白いです。
後半は、運動会で槌谷とオコジョ番長が二人三脚に挑む、という話。
最近よく出る「屈強な男達による『股割きの刑』」というネタによって、
オコジョ番長が二人三脚に真面目に取り組む状況をサッと作ることで、あとは展開を楽しめます。
本番の二人三脚で見せた「練習の成果」が大受け。タッチン・サエキ組の不正でオチがつくのも面白いです。
今回は(も?)映像的には特筆すべき点がありませんが、ネタの面白さで押し切りました。

09.03 第48話「ちょろりの結婚」「メカオコジョの逆襲」

前半は、漫画家が一時預かったねずみをちょろりが自分の結婚相手と勘違いする、という話。
最初からオチが見えてるので、本編の展開ではひねりがなさ過ぎて物足りなかったです。
シャツのボタンをむしられた槌谷の怒りを、新聞紙を丸める動きで表現したのは良かった点。最後に挽回しました。
後半は、仁科学製のメカオコジョが再度オコジョさんに襲いくる、という話。
冒頭のシーンからメカオコジョが槌谷の部屋にたどり着くまでの結構な時間を
動画枚数絞りに絞って、その分を以降のメカオコジョの細かい動きに費やしていたのが印象的でした。
そのメカオコジョが動くシーンに関しては、1クラスも2クラスも上のクオリティを実現。流石はメカ作監つき。
冒頭からの動きのなさを十分以上に補った出来映えだったと思います。

08.28 第47話「あこがれのオコジョ」「オコジョ番長! 夏休み編」

前半は、野生のオコジョたちの間でコジョピーのことが話題になっていた、という話。
野生のオコジョのかわいらしい動きやクマさんによる回想などが見どころ。
後半は、オコジョ番長の夏休みの生活と宿題、という話。
珍しくしおらしい番長らしからぬオコジョさんと、最後のレッツ股割きが見どころ。
槌谷は明らかにとばっちりなのですが、笑えてしまいます。
夏休み中の描写が半ば開き直りの一枚絵の切り替えに終始したのは、あまり良い印象がないのですが。

08.24 第46話「愛と憎しみのタッチン」「どきどきクリニック」

前半は、換毛期のオコジョさんをメスイタチと一緒にいると勘違いしたタッチンが勝負を挑む、という話。
一度目ほどのインパクトは無かったもののタッチンの一人芝居と勘違いぶりが面白いです。
後半は、オコジョさんが夏バテして塚原ペットクリニックに運び込まれる、という話。
狼狽ぶり、医者としての冷静さ、ときてオコジョさんが単なる夏ばてと分かるやいなや、
病名をでっちあげてオコジョさんを留めようとする塚原先生の態度の変化が爆笑でした。

08.16 第45話「わたしはコジョピー?」「長谷川、ときめきの午後」

前半は、夏の換毛期とは立場が逆転。冬毛に変わらないオコジョさんが悩む、という話。
後半は、槌谷の女装写真を見て不覚にもときめいた長谷川が、槌谷そっくりの姉と出会って、という話。
今回は何といっても後半が傑作。大爆笑でした。
槌谷にときめきつつ、本当の女性なのに槌谷と勘違いする長谷川による姉への叱責。
「(服装や髪は)何でと言われましても。趣味としか」「(服装)これ、そんなに似合ってませんか?」
と見ず知らずの長谷川のにまともな応対をする姉。
この二人を決闘していると勘違いするオコジョさん、と三者三様の勘違いぶりの描写が秀逸でした。
上の台詞による会話が妙にかみあってるところも笑えます。
冒頭の新幹線、女装写真、槌谷のTシャツで姉登場をほのめかしたり、
女装写真と姉の格好がなぜか同じだったりと遊び心も満載。

08.11 第44話「タッチン、恋のはじまり」「コジョルーは、なぜ白い?」

前半は、右半身だけ換毛したオコジョさんの右半身を見たタッチンがメスイタチと勘違いする、という話。
後半は、換毛しないコジョルーをゆうたが心配。コジョルー自身も悩む、という話。
今回も換毛期ネタの前後半。どちらも定規で線引いたかのような型どおりの話の組立方でした。
前半は、オコジョさんの左右が入れ替わるときのタッチンの演技の切り替えが面白さに貢献。
タッチンの想像のなかのオコジョさんの演技で、オコジョさん一人二役だったこともちょっとしたポイントでした。
後半は、コジョルーとちょろりの掛け合いでネタを作ったものの
第37話同様、この2キャラのコンビではどうにも面白くならないです。

第35話 〜 第43話 : 第44話 〜 第51話
更新:上記参照 作成:2002-08-12 文責:ごま
Copyright - © goma(ごま) 2001-2002 All Rights Reserved.
当サイトへのご意見・ご感想のメールお待ちしてます。