『しあわせソウのオコジョさん』第35話〜第43話 ごまの「アニメ批評日記」fromアニメ討論室

ごまの「アニメ批評日記」

『しあわせソウのオコジョさん』

第35話 〜 第43話 : 第44話 〜 第541話

08.24 第46話「愛と憎しみのタッチン」「どきどきクリニック」

前半は、換毛期のオコジョさんをメスイタチと一緒にいると勘違いしたタッチンが勝負を挑む、という話。
一度目ほどのインパクトは無かったもののタッチンの一人芝居と勘違いぶりが面白いです。
後半は、オコジョさんが夏バテして塚原ペットクリニックに運び込まれる、という話。
狼狽ぶり、医者としての冷静さ、ときてオコジョさんが単なる夏ばてと分かるやいなや、
病名をでっちあげてオコジョさんを留めようとする塚原先生の態度の変化が爆笑でした。

08.16 第45話「わたしはコジョピー?」「長谷川、ときめきの午後」

前半は、夏の換毛期とは立場が逆転。冬毛に変わらないオコジョさんが悩む、という話。
後半は、槌谷の女装写真を見て不覚にもときめいた長谷川が、槌谷そっくりの姉と出会って、という話。
今回は何といっても後半が傑作。大爆笑でした。
槌谷にときめきつつ、本当の女性なのに槌谷と勘違いする長谷川による姉への叱責。
「(服装や髪は)何でと言われましても。趣味としか」「(服装)これ、そんなに似合ってませんか?」
と見ず知らずの長谷川のにまともな応対をする姉。
この二人を決闘していると勘違いするオコジョさん、と三者三様の勘違いぶりの描写が秀逸でした。
上の台詞による会話が妙にかみあってるところも笑えます。
冒頭の新幹線、女装写真、槌谷のTシャツで姉登場をほのめかしたり、
女装写真と姉の格好がなぜか同じだったりと遊び心も満載。

08.11 第44話「タッチン、恋のはじまり」「コジョルーは、なぜ白い?」

前半は、右半身だけ換毛したオコジョさんの右半身を見たタッチンがメスイタチと勘違いする、という話。
後半は、換毛しないコジョルーをゆうたが心配。コジョルー自身も悩む、という話。
今回も換毛期ネタの前後半。どちらも定規で線引いたかのような型どおりの話の組立方でした。
前半は、オコジョさんの左右が入れ替わるときのタッチンの演技の切り替えが面白さに貢献。
タッチンの想像のなかのオコジョさんの演技で、オコジョさん一人二役だったこともちょっとしたポイントでした。
後半は、コジョルーとちょろりの掛け合いでネタを作ったものの
第37話同様、この2キャラのコンビではどうにも面白くならないです。

08.04 第43話「カラフルコジョピー」「オコジョ番長!生活指導編」

前半は、オコジョの毛色の変化を換毛期と気づかない槌谷をはじめとする面々が右往左往する、という話。
視聴者にとっては換毛期なのは丸分かりなので、槌谷が無言でオコジョさんを洗うという演出は良かったです。
カラーページ用絵の具をちょろりが使うことで「隣の漫画家」という設定も生きました。
後半は、同じくオコジョの換毛期を茶髪・ガングロという不良の象徴としたことがアイデア。
換毛期つながりで、まあまあ楽しめました。

07.18 第42話「プールサイド危機一髪!」「妄想に踊る槌谷」

前半は、プールについてきたオコジョさんたちにペットショップ店長の魔の手が迫る、という話。
オコジョさんたちがプールに登場という展開ですが、
見どころはペットショップ店長がのばす魔の手→失敗→しかも番長につかまる→制裁、という型の連続。
制裁がプール遠景の止め絵に店長の叫び声という安っぽい作りに、
これまで描かれた番長のキャラクター頼みのコメディ演出で反則気味ではありましたが、そこそこ面白かったです。
後半は、普段オコジョさんに手を焼く槌谷が夢の中で自分に奉仕するオコジョさんを見る、という話。
やはり動きに乏しい分、槌谷のリアクションが今ひとつという印象。
その気になれば、もっともっと面白くできたと思います。
「へんなの〜」の使い方は良かったです。

07.18 第41話「オコジョ番長臨海学校編」「アルバイトパニック」

前半はタイトル通り。後半は夏休みを使って槌谷がバイトに挑む、という話。
どちらも今回限りの舞台で使い回しが利かないせいか、
パンの著しい多用が作画の苦しさをよく表してます。
前半は無人島の臨海学校という色々ネタが作れそうな舞台を用意した割に、
食料不足のネタのみに終始した展開でガッカリ。
後半は、槌谷の見た目美青年、中身サッパリの設定を生かした話になっていて、
まあまあ面白かったです。
槌谷に言い寄るバイト女にはもう少し話を盛り上げて欲しかったところ。
またオコジョさんたちの行動が店を潰しかねないという描写には、
面白いと感じるより先に引いてしまいました。
必要な描写とはおもえず、敢えてオチにする必要はなかったのでは。
以前からありましたが、ちょっとしたもじりネタはアクセントになってますね。
今回はファミレスの店名や店内のポスター。
動きがチープなのを意識しているのか、こういう工夫はなかなか良いと思います。

07.13 第40話「コジョピーの恩返し」「繭美のペアルック大作戦」

前半は「鶴の恩返し」をきっかけにちょろりが「飼い主への恩返し」をもちかける、という話。
オコジョさんが「縄張りにいさせてもらってる槌谷こそ、自分に恩返しすべき」とぶつのは、
予想された展開でしたが、オコジョの「出て行け!」の台詞と槌谷のお出かけが
タイミングよく重なるところが面白いです。
わざとらしく床に置かれた時計が「何か起こりそう」な予感をさせる良いアクセントになってました。
それにしても、オコジョさんの台詞だけ見るとまんまヤクザですね(笑)
後半は繭美が槌谷とのペアルックを目指す、という話。
母が買ったものである全く同じ服を着て、たまたま槌谷のもとへやって来た姉を、
繭美が恋人と勘違いするするのはありがちな展開なのですが、
ペアルックを目指す繭美の間抜けな行動に視点を向けさせることで、
それを全く感じさせることなく楽しませる出来になっていました。

07.04 第39話「星に願いを」「オコジョ番長プール編」

前半は、七夕での「おまじない」が実現するものだとオコジョさんたちが勘違いする、という話。
後半は、夏場のマラソンという体育の授業に苦しむ生徒たちがプールを欲しがる、という話。
今回どちらにも共通するのは、出発点がゴール地点になっているということです。
オコジョさんが頭の衝撃で星を出すというのも、プールを自前で作るというのも、
話の手法としては全然目新しいものではありません。
だからこそ、そこで何を描くのかということに注目したかったのですが、
本編の描写には特に感じることがなかったです。
前半、槌谷が夕食に誘われているときの「カンフーオコジョ」と、
後半、水神温泉というオチは楽しめました。

06.27 第38話「繭美のデート大作戦」「塚原のオコジョ断ち」

前半は、繭美が槌谷にデートを申し込む、という話。
繭美の声のエコーは思念ではなくて、喋ってたということですか。
思念と声を思念と声を分けた方が面白い演出になると思うのですが。
それはさておき本編は、繭美の土壇場で逃げる発言でも
一応それなりに希望通りの展開になるところが面白かったです。
「(デート)で、で、電車でゴーゴー」「(恋人)こ、こ、腰巾着です」・・最高。
過去数回あった思春期の妄想も、笑いのパターンを確立した感じ。
子供たちの野球シーンが、繭美の決意とオチへの伏線と両方かけていたのも良かったです。
後半は、タイトル通り試みる塚原にコジョルーの来訪、という話。
コジョルー来訪前の前フリが長く、塚原と都のやりとりも今ひとつ。
塚原の脳内スキャンは表現次第でもっと面白くなったと思います。
あと、レントゲンのシーンは妄想だと分かりやすくして欲しかったです。
コジョルー来訪後は、
前フリの雪景色でのオコジョさんの妄想がコジョルーに置き換わるところや、
またしても子供たちの野球でオチがつくところなど、
使い回しを上手くつかっていて面白かったです。

06.22 第37話「コジョルーとちょろり」「オコジョ番長!購買部編」

前半は、コジョルーが負傷し病院に連れて行かれたため、ちょろりとコジョルー2匹で過ごす、という話。
作中「自分一人では間がもたない」とこぼすちょろりですが、
作品そのものにおいても、話を引っ張る力のなさを露呈したという感じです。
後半は、オコジョ番長が購買部に行くという話。
「サエキ先生への又裂きの刑」「ギャオギャオレンジャー鉛筆」とネタは散りばめるも、
それぞれの描写が希薄で面白さもそこそこ。
購買部の強欲店員として石神井珠代を登場させたのは面白かったです。

06.15 第36話「オコジョVS メカオコジョ」

この作品は、とにもかくにも見るからに枚数少な目でチープな作りなのですが、
サエキ兄妹の不可思議な身体の動きなど、
チープさを逆手にとった動かし方で面白く見せようという工夫がひしひしと感じられるのが好印象。
今回は、仁科学の発明したメカオコジョに振り回される槌谷やサエキ兄妹という展開に
塚原院長まで乱入してくるという盛りだくさんな内容で楽しめました。
メカオコジョの頭のネジが動くところを細かく描いてアクセントを取るあたり、
本作のスタッフは笑いのツボを押さえるのが上手いと思います。

06.05 第35話「ありがとうといえなくて」他

前半の冒頭「今度来るときはオコジョさんも連れてきて」と言う、
ペットクリニックの塚原の言葉にうなずく時の音がいつもと違うのが可笑しい。
音の違いで「戸惑いながら了承」となってました。
後半の番長編はサエキ先生が飢えを家庭訪問でのもてなしでしのごうという話
案の定、上手くいかないのですが、槌谷家の「スキヤキバトル」に笑いました。
いくらなんでも客に失礼では?(笑)
槌谷家もそうでしたが、トモ子家一家も全員顔が一緒。
「なんだかおちつくな〜(サエキ)」ってそりゃそうだ。

第35話 〜 第43話 : 第44話 〜 第51話
更新:2002-09-27 作成:2002-06-06 文責:ごま
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