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ごまの「アニメ批評日記」

『出撃!マシンロボレスキュー』

テレビ東京系で2003年1月8日(水)夕方6時より放送のテレビアニメです。

更新:2003-03-22

01.11 第1話「レスキュー合体、始め!!」

才能ある子供達によって編成されたレスキュー隊と悪の組織が戦うロボットアニメ作品。
十人からの子供達が戦う、というと「絶対無敵ライジンオー」を彷彿とさせますが、
それとは少し違い、エンディングのキャラの色分けからして4人づつ3組に分かれて行動するようです。
12人のキャラクターの性格を描き分けしつつ均等に登場させていくのは難しいところですが、
第1話では、点呼をとるときのリアクションのつけ方により、
ダラダラさせずに全員を紹介していて上手いとおもいました。
キャラクターのコスチュームは特に代わり映えしないものでしたが、
消防服はなかなかかわいらしく出来ていて面白かったです。
子供によるレスキュー隊という今までにない設定をどう生かしていくかに今後注目です。

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01.22 第2話「炎のファイヤーファイター!」

大空太陽が所属するチームレッドウイングスの4人が山火事の鎮火および救助に向かう、という話。
チーム編成後早くも対立を見せた太陽とエース炎が仲間と認めあうという展開。
勝手に救出に向かった太陽の描写に引っかかりを感じるところはあるものの、
ファイヤーロボを交えた二人の対立から仲直りまでの流れは面白かったです。
今回のロボットアクションではCGお得意のスピードにこだわらず、
スローや止めを使ってメリハリをつけていたところが良かったです。

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02.05 第3話「ポリス魂は一直線!」

高速道路で起こった多重衝突事故の救出にブルーサイレンズが向かう、という話。
愛川誠を中心としたブルーサイレンズが初主役となるストーリー。
このチームは双子の脇役(失礼)がいる分、メンバー編成としては非常に分かりやすいものになっています。
今回は愛川誠の真面目な性格を大空太陽と対比させつつ、
真面目なはずの誠自身に存在する「冷静な判断力と勇気に欠ける部分」を克服していくという展開。
現場で見せた一見無謀な単独行動にこの微妙な表現ができていたように思います。
強盗犯がトラックの運転手を助け力つき、トラックの運転手が強盗犯の救出を促す、
という誠が駆けつけたときのシーンはひとつの見せ場だったのですが、
誠の感動、その台詞が唐突で合っていないような気がしました。
細部のストーリー変更が直前にあったようで、その辺りの混乱が出ているのかもしれません。
あと、双子の歌田兄弟は、見た目はそっくりながら微妙に性格の違いが描かれていて面白いです。

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02.26 第4話「祭りだ!ドリルロボ」

レスキュー本部に残っていた大地とさゆりが、他の隊員共々生き埋めになっている地下鉄落盤救出に向かう、という話。
緊張すると腹痛を起こすという性格から隊を辞めようとまで思ったところに、
自分にしか救えない状況を設定し、それを克服する、という展開そのものはオーソドックスなものでしたが、
なんといっても「空間認識能力」の使い方が良かったです。
受け手には大地の能力がクライマックスで発揮されるという期待を抱かせつつ、
隊を辞めようと思い詰めていく大地を違和感なく平行して描けていたと思います。
出動を2人に限定したことで、イエローギアズにおける大地と小百合の関係の発展も予感させていて面白いです。
ただ、重要な任務を背負うレスキュー隊が全員休日にて不在という状況は少し不自然だと思いました。

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03.03 第5話「雷鳴のステルスロボ」

無人の航空輸送機「スカイドルフィン」が実験飛行中に地上からの操縦を受け付けなくなる、という話。
主人公・太陽とヒロイン(?)鈴が初の名コンビぶりを見せるという展開。
ケンカしながら輸送機を地上に着陸させるという任務のなかで、
コンピュータ・プログラムに明るいという鈴の特徴が上手く表現されています。
冒頭の訓練が、スカイドルフィン移乗の際に現実化するというのも面白い演出でした。
今回は敵のステルスロボが初登場し、ジェットロボとの初戦闘を演じますが、
その空中戦はこれまでのCGとは一線を画す迫力あるものになっていたと思います。

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2003.03.09 第6話「緊急!大隊出場」

ブルーサイレンズの誠が子供に猫探しを依頼され、成り行きで12人全員とマシンロボ全機出場という騒ぎに、という話。
ポリスロボ2度目の主役、デザスターそっちのけの展開からも分かるとおり、番外編的コメディ話展開でした。
キャラクターの作画が粗い印象もありましたが、
個々のシーンではレスキュー隊とんちんかんな行動と真面目に作り込んだ映像のギャップで笑えました。
こういう面白さが演出できるのは質の高さを誇るサンライズならではだと思います。
キャラクターの方に目をやると、妙にしなを作る小百合の嘆願とそれに翻弄される誠の描写が面白いです。
大地と小百合の前々回の話と合わせて三角関係に発展しそうな期待が膨らみます。
そうだとすると、今回の大地はわずかにそれらしい描写があったものの露出が少ない印象。
あと、全機出動の時に台詞に出る「大隊出場」の重みが伝わりにくいのは減点材料。
いつもなら冒頭のシーンに何らかの前フリが入るはずなのですが。

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2003.03.22 第7話「めざせ、ロボマスター!」

2週間後の防災週間パレードにあわせたロボマスター決定を控えたある日、火山噴火による避難誘導の任務がくる、という話。
サブタイトルに激しい違和感。
てっきり、手柄の争奪戦みたいなものが展開されつつも全員納得ゆく形でロボマスターが決定する…
というストーリーかと思ったのですが。
それを抜きにしても、緊張感を煽った割には出来レースのような形で決定してしまったのは興ざめでした。
さて本編は火山噴火による火砕流市街地到達まで時間を稼ぎつつ市民を避難誘導する、
という展開だったのですが、見ていて思ったのはビルを2つ横倒しにしたくらいで火砕流が止まるのかと。
実際のところは分かりませんが、嘘にしろ本当にしろ演出でリアリティをもっと出すべきだったと思います。

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更新:上記参照 作成:2003-01-13 文責:ごま(goma)
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