『シスタープリンセス〜リピュア〜』第1〜7話ごまのアニメ批評日記-アニメ討論室
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ごまの「アニメ批評日記」

『シスタープリンセス〜リピュア〜』

第1話〜第7話 :第8話〜第13話
更新:2002-11-24

11.18 第7話「魔法の言葉」「千影」

前半は、亞里亞が兄に会いたいがために「仮病」を使う、という話。
「仮病」というのは正確ではなく、兄が言った「病気と聞いたら飛んでくる」という台詞を、
幼い亞里亞がサブタイトルにもある呪文のようなものだと解釈して言ったものだった、
という真相が最後に明らかになりますが、
その兄の台詞や事の真相を種明かしのようにしたがために、
本編が亞里亞の仮病という悪意と錯覚させたり、わがままな部分だけが強調されていました。
これは演出として感心できませんでした。
後半は、千影のモノローグ。
暗示的な台詞だけでつづられた構成で、その内容はどう考えても近親相姦を匂わせるもの。
それが一体どうした、というのが正直なところ。
危険な香りをもつ妹もいるということなのでしょうか。

11.18 第6話「不思議なキモチ」

放送を見逃してしまいました・・・。

11.05 第5話「流れる星につきぬ願いを」「花穂」

前半は、兄が謎の少女にペアチケットを手渡され「千影と一緒にプラネタリウムに行け」と促される、という話。
謎の少女は千影の幼いころの姿の幻という存在であり、それによって「プラネタリウムにもう一度」とかつてした千影との約束を兄が果たし、
今はそっけない態度をとる千影が心の内で喜びを示し、兄に感謝するという物語であることが、話全体を見渡してみて分かるのですが、
千影のそっけない性格を重視しすぎたためか、千影の言動が今ひとつ理解しにくかったです。
千影の言動とは裏腹の兄への思いという部分をもう少し強調しても良かったのではないでしょうか。
あと、動画がところどころギクシャクしていたのは減点材料でした。
後半は、花穂のモノローグ。
新しい靴を買ってもらい喜び、兄に見せに行くという展開でしたが、
何から何まで終始普通で面白味が全くありませんでした。展開が似ている前回と比べて特にそう思います。
たくさんの傘が開くところは、その風景を咲く花に見立てた美しさと感じる花穂の主観が描かれているようで、
ちょっとした見どころでしたが、単なる幻想的な風景ともとれてしまい理解しにくかったのが残念なところ。

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10.29 第4話「えへへ・・お泊まりの日です」「雛子」

前半は、兄の家に「お泊まり」する花穂、という話。
2つあると思われる風呂場、ホットミルク専用としか思えないカップなど、
兄家の豪邸内にツッコミどころ満載だったのが面白かったです。本筋の方は退屈ないつもの内容。
「このおにぎり花穂が作ったんだ」と自ら弁当が自分作でないことを暴露してしまう
という描写は「面白おかしくしない」ポリシーによるさり気なさが逆に面白かったです。
後半は、雛子のモノローグ。
雨の好きなところと、嫌いなところを列挙し、唐突に兄を迎えにいくことを思い立ったところまでは、
リアリティとしては悪くないにしても面白味に欠ける展開でしたが、
迎えにいく途中でカエルとにらめっこしてるところに兄が現れたところで、
雛子が兄を勝手にカエルを撃退したヒーローに仕立て上げ「お兄ちゃんすごい」と自己完結するところが大爆笑モノでした。

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10.20 第3話「マロンの誘惑」「亞里亞」

前半は、健康診断の体重測定の結果にショックを受けた花穂がダイエットに挑む、という話。
最近は小学生の女の子でもダイエットしている、などという話は聞いたことがありますが、
成長の増加分を差し引いて考えるべきなのに体重計に乗っただけでショックを受けるものなのでしょうか。
そこのところのリアリティの疑問がずっと引っかかってしまい、楽しめる内容ではありませんでした。
そもそもダイエットネタをギャグではなく真面目に扱って面白い、という感覚が全く理解できません。
それは「(受け手の)男の子ためにけなげに頑張る姿に感情移入する」という男の妄想目的以外のなにものでもないでしょう。

後半は、亞里亞のモノローグ。 亞里亞が画集に熱中しているうち空想の世界を膨らませていった、という話なのでしょう。
無声映画っぽい描写を使ったりしましたが、空想の描き方が中途半端だったように思います。
筋の通った展開にするか、或いはシーンのつながりに脈絡のないわけの分からない世界を描くか、どちらかに寄せるべきでした。
亞里亞が歩いているとき、柱を通過する度に逆のカメラアングルに変わるという演出は、
柱が行ったり来たり動いているように見えるので失敗。

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10.13 第2話「秘密の花園・・・なの!」「衛」

前半は、花穂がお兄ちゃんにプレゼントするつもりだったパンジーの種をなくす、という話。
同じ失敗を二度繰り返して、探すというより悩み続ける描写が延々続く展開が退屈。
この展開では萌えられないと辛いです。
後半は、衛のモノローグ。
お兄ちゃんへの思いというより、ボーイッシュな女の子の悩み独白という感じで結構楽しめました。
作画の方も、むしろ前半より動いていたのが好印象。

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10.07 第1話「ハートデイズ」「可憐」

十二人の妹に慕われる兄というストーリーだった前作の続編。
前作は最初の方しか見ていませんが、作画が段違いに良くなっていると思います。
今回の本編は、ストーリーものっぽい前半と、モノローグによる後半という二部構成。
これが作画、物語の両面で功を奏しています。
作画面では後半をモノローグにしてカット数を減らせたことで、全体のクオリティのアップに。
物語面では後半で各キャラをクローズアップして、ストーリーものっぽい前半を補強。
十二人のキャラクターを登場させるための上手いやり方だと思いました。
前作では、慕ってくる妹たちに対するリアクションという兄視点が強調されてましたが、
本作ではそれを極力カットすることで、
妹たちの「慕い」に対し受け手自身が自由なリアクションができる幅をもたせており、
この方が本作のニーズにあった演出だと思いました(普通の感覚で見るとつまらないですが)。
有り体にいって「萌える」ための作品でしかなく、主旨としては興味のない作品ですが、
主にモノローグシーンにおける、ある種の笑いともとれる恥ずかしげ無きクサイ台詞にとりあえず注目。

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第1話〜第7話 :第8話〜第13話
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更新:上記参照 作成:2002-10-09 文責:ごま(goma)
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