讃岐うどん訪ね歩き:映画「UDON」豆知識

映画「UDON」豆知識

骨付鳥一鶴

香助が庄介と再会した際、飲みに行った店。丸亀市が本店。「骨付鳥」を商標登録している。骨付鳥とは骨付きの鶏もも肉をオーブンで焼いた一品。柔らかい「ひなどり」と噛み応えのある「おやどり」の二種類が楽しめる。現在、丸亀市を中心に県内には「骨付鶏」を掲げる飲み処が多く見られ、香川の隠れた名物となっている。

■手切り包丁

香助の父が麺切りの際に使用している包丁。専用の麺切り器がある現在、一本一本手切りするのは手間がかかる作業にあたり、行っている店はごく限られている。有名店では「宮武」が手切りを行っていて、映画のモデルと思われる。

■駐車場から転落する車

高松市の「かすが町市場」が舞台と思われる。車止めの有無とその立地で起こる珍現象。うどん店の駐車場に車止めがないことは珍しくともなんともないので、うどん巡りされる方はくれぐれも気をつけて。当サイトのオススメ店の中にもそのような駐車場をもつ店がある。

■人形うどん踏み機

何十年か前に登場するも普及しなかった実在の品。現在では、宇多津町にある「讃岐うどん群いはら(インパクトある店名)」の店頭ディスプレイでその姿を見ることができる。

瀬戸大橋記念公園

瀬戸大橋博の跡地を利用した公園で道の駅でもある。「うどんフェスティバル」の会場として描かれた。「終わらない祭はない」という庄介の台詞が、現実の「祭の跡」で発せられているのは考えてみればシュール。

■麺通クイズ

1998年、国営讃岐まんのう公園のオープン記念イベントとしてホットカプセル社(「タウン情報かがわ」の当時の出版元)開催された「讃岐うどん王選手権」がモデル。タイトルまんまにテレビ東京系「TVチャンピオン」のようなクイズ企画。 ラーメン屋の大将が優勝。その後、第4回まで開催。第2回は愛媛県、第3回は大分県のうどん通が優勝。第4回で日讃製粉の社長が優勝し、香川県に優勝杯が戻った。 第4回讃岐うどん王景山篤弘氏はその後直営うどん店「味でこい」をオープンした(現在休業中)。

■讃岐うどんメニュー巡礼88カ所

2000年よりホットカプセル社他の主催で開催された企画。指定した店88店でうどんを食べることでもらえるスタンプを約半年間で集める。早回りや2周3周に挑む強者がいたり、県外からの参加ありと相当白熱した模様。2003年の第4回まで行われた。

■路上駐車によって廃業した店

あたかも全国的な讃岐うどんブームによるものと錯覚しそうだが、全く同じ経緯による事実が「恐るべきさぬきうどん」にあり、それによると「事件」が起こったのは1992年頃。即ち県外者が殺到する遥か前であり、そもそも駐車場問題は讃岐うどん店のアキレス腱ということである。 無論うどん巡りにも無縁ということは決してなく、2006年のGWには某有名店が客の路上駐車を理由にした警察署からの指導で、営業時間中に閉店させられる事件があった。注意されたし。

■緑かえる

劇中登場した業務用小麦粉のブランド。香川県内には5つの製粉工場があり(更に製粉会社があといくつかあるらしい)、讃岐うどん用の業務用小麦粉ブランドをそれぞれいくつか持っている。古くからある品だけにネーミングにも歴史を感じさせるものばかり。そのうちの日讃製粉「緑あひる」のパロディだと思われる。

■うどんタクシー

香川県内のタクシー会社による共同の企画。うどん店に詳しい運転手が、有名店から穴場店までのうどん店を解説つきで案内する。車体には専用のステッカーが目印として貼られる。