「ラーゼフォン」ごまの「アニメ批評日記」fromアニメ討論室

ごまの「アニメ批評日記」

「ラーゼフォン」

07.04 第19楽章「ブルーフレンド」

東京ジュピターから脱出した綾人と朝比奈の逃避行、という話。
相変わらずの分かりにくさはあったものの、
実はムーリアンだった朝比奈の綾人にすがりつくという心理描写が
第一話で描かれていた二人の微妙な関係が生きていたことと、
朝比奈と同化したドーレムをそれと知らずに戦う綾人の姿など、
ひとつの話として上手くまとまっていたと思います。

06.22 第17楽章「迷宮への帰還」

ラーゼフォンで東京に突入した綾人と久遠の、その直後の話。
綾人が東京に行くという行動を見せたことで、
少しではあるものの、ストーリーが明確に(ようやく)前進したのは評価したいところ。
一色によるテラへの介入、それによる綾人討伐命令、エルフィ機に同乗する恵、
と、それぞれのキャラの動きが綾人を軸にまとまっていました。
これまでの経緯から本筋そのものは正直理解し辛いのですが、
逃げる綾人とラーゼフォン、追うヴァーミリオンという構図で見られる形にはなりました。

06.10 第15楽章「子供たちの夜」

寮生活での子供たちのやりとりはリアリティがありました。
表情のつけ方もよかったです。
色使いが怪しげな雰囲気を醸し出せていたのが印象的。
子供たちが石のオバケみたいなのに内緒で接触してるところも
いかにも子供らしいとは思ったのですが、
存在も知らないはずの親に会いに行くために、寮を抜け出そうとするところは唐突でした。
何より作中の位置づけがよく分からないです。
本編一切無視の番外編としてなら楽しめるといったところでしょうか。

( 更新:2002年7月5日 文責:ごま )