最終回。ひとみと歩野が遂に結ばれる、という話。
ひとみのための世界征服作戦を発動した歩野に、お爺ちゃんから叱りの通信。
さりげなく前回のひとみの誤解をとき、歩野に「愛の告白」をさせるという展開。
告白そのものも「宇宙人と勘違い」を生かし、歩野らしさもでてて面白かったです。
無茶苦茶な展開に見えて、話の組立がしっかりしています。
ラストシーンで歩野が社会復帰しはじめるであろう予感を描いて締めたところも好印象。
ひとみが親の都合で転校、イコール歩野とお別れ? という話。
用意した歩野への誕生日プレゼントを躊躇したり、
実は歩野の祖母だったアニーと歩野との抱擁を誤解したりと、
歩野がひとみのことを宇宙人だと思いこんでいる、
というトンデモ設定がここまでラブコメに生かされる演出に感服。
狙ってやってるのだとしたら、作り手は天才というしかないです。
四次元空間を越えて未来へ行ったのかと思いきや実は過去だったという話。
作中のひとみ同様上手くだまされてしまいました。
で、そこにいた幼児時代の歩野を未来の自分の息子と勘違いしたひとみが、
真相に気づいた歩野の台詞を誤解して嫌いになるところが面白かったです。
今回触れられてませんでしたが、
この話によって歩野がひとみそっくりなデイジーを作った事の理由付けにもなっているわけです。
「バックトゥザフューチャー」ネタは今や珍しくともなんともないですが、
ラブコメならではのアレンジがなされていたと思います。