全話の評価 ? 公式のあらすじ
第1パプワ島を壊滅させたコタローが長い眠りから醒めガンマ団を脱出、パプワくんや元団員リキッドが生活する第2パプワ島にたどり着く、という話。
原作は柴田亜美の「月刊少年ガンガン(スクエアエニックス)」連載漫画。前作アニメ終了10年を経てのアニメ化。
不条理な出来事が主人公(コタロー。前作ではシンタロー)以外にとってはごく普通の日常である世界観と、
そこで繰り広げられるシュールなキャラによる馬鹿馬鹿しいギャグで笑わせる。
コタローが怪鳥と見つめ合った後くわえられるところや、「十円キズつけちゃえ」「やめなさいナマモノたち」のやりとり、パンツを握りしめたリキッドの一人芝居など、
本編に散りばめられているネタの数々を見ると、前作同様の笑いを目指しているようで、
少なくとも脚本段階においては達成されていると思うのですが、完成品を見ると印象は今ひとつでした。
ネタ自体は馬鹿馬鹿しいだけに、演出や演技によるテンポ、ノリの良さといった勢いで押し切ることが重要だと思うのですが、
演出のテンポは間延びしすぎていて、演技の方は各々まだまだ弾けきっていないようでした。
脚本:井上敏樹 絵コンテ・演出:西田健一 作画監督:中島美子
全話の評価 ★★★ 公式のあらすじ
ガンマ団ではコタロー奪還の為の刺客としてアラシヤマが出陣。パプワくん達はわがままなコタローのために食料を調達に行く、という話。
前作のシンタローと同じ立ち位置であるコタローですが、
キャラ設定がシンタローとは違うために、どうやら前作の笑いの構造とは微妙に違っているところが本作ならではの楽しみ方を作り上げているように思えます。
即ち、前作のシンタローは半ば理不尽にパプワくんにいじめられていましたが、
コタローは性格が悪いので、酷い目にあうのを傍観して笑えるという構図になっています。
容姿や声が可愛らしく(特に目の表情が)描けているのも、性格とのギャップが出ていて面白いです。
本編は「減給」「ラマーズ法」「エスカルゴ」など、相変わらずネタとしては良いものをもってきているのに演出面で消化し切れていない感じです。
イトウくんやコモロくんなど、演技がはまっているキャラは面白いので、演技がこなれてくるであろう今後にまだ期待はもてそうです。
脚本:井上敏樹 絵コンテ・演出:鈴木卓夫 作画監督:華房泰堂・住本悦子
脚本:浦沢義樹 絵コンテ:前島健一 演出:榎本守 作画監督:鈴木伸一
脚本:石橋大助 絵コンテ:中村憲由 演出:鏑木宏 作画監督:加瀬政広